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中堅・中小企業市場に向けてクラウドへ注力--アークサーブのシグノーレロCEO

日川佳三

2018-08-09 06:00

米Arcserve 最高経営責任者のTom Signorello氏
米Arcserve 最高経営責任者のTom Signorello氏

 「SMB(中堅・中小企業)は、十分なIT資源を自前で持てないので、クラウドサービスが特に有効だ。これまでオンプレミス製品を手がけてきたが、この12カ月間でクラウドサービスを追加した。競合の多くは大企業向けにシフトしているが、我々はSMB市場に注力し続ける」――Arcserveは、1990年に創業して以来、データバックアップを中心とするデータ保護ソフトウェア製品を主にSMB市場向けに提供してきた。2017年10月にCEO(最高経営責任者)に着任したTom Signorello氏によると、成長率は直近の年度末で前年度比15%となり、市場の2倍になるという。日本におけるWindowsのバックアップ市場の50%強をArcserveが占める。

 同社は、2017年に入ってからクラウドサービスを提供する2社(ZettaとFastArchiver)の買収を含めて、ポートフォリオに4つのクラウドサービスを追加した。(1)データをクラウドに直接バックアップできる「Arcserve UDP Cloud Direct(Zetta)」、(2)オンプレミスのバックアップデータをクラウドに複製できる「Arcserve UDP Cloud Hybrid」、(3)Arcserve製品群を一元管理できるクラウド型の管理コンソール「Arcserve UDP Cloud Console」、(4)メールをアーカイブ保存できる「Arcserve UDP Archiving(FastArchiver)」――だ。

 このうち、代表的なクラウドサービスであるCloud Directの受注は、直近の四半期(2018年4~6月期)で前年同期比36%と急激に伸びている。「クラウドサービスの成長は著しい。通年でも15~20%の伸びになる」(Signorello氏)と予想する。国内では、これら4つのクラウドサービスについて、「2018年内には発表したい」(arcserve Japan社長の江黒研太郎氏)としている。

業務サーバから直接クラウドにバックアップ

 クラウドサービスの1つであるCloud Directは、専用のエージェントソフトをバックアップ対象サーバにインストールするだけで、クラウド側のストレージへダイレクトにバックアップできるサービスだ。「オンプレミス環境にバックアップサーバやバックアップ用ストレージを用意する必要がない」(Signorello氏)

 Cloud Directは、主な目的としてDR(災害時復旧)を掲げている。重要なデータをシステム障害などから守るデータバックアップの目的にも使えるが、災害発生時に遠隔地の代替サーバを立ち上げて業務を継続するDRサイトの目的に利用できる。Cloud Direct側の仮想マシンを使ってシステム環境を複製する。

 データを更新したタイミングで、リアルタイムに増分データだけをネットワークを介してバックアップする。Cloud Direct側では、この増分データを元に、リカバリ用のデータを構成する。バックアップ対象サーバが災害などで停止した場合は、Cloud Direct側の仮想サーバとデータを用いて15分でリカバリできる。

 Cloud Directで利用するデータセンターは、北米と欧州にある。「ここ数カ月、性能を監視しているが、どの地域からアクセスしても十分な性能が得られる」とSignorello氏。「データを国内に保存する必要があるということなら日本のデータセンターも検討する」(同)としている。

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