北海道大学 情報基盤センターは、新しい学際大規模計算機システム「北海道大学ハイパフォーマンスインタークラウド」のクラウド基盤に、「Mirantis Cloud Platform(MCP)」を採用した。ミランティス・ジャパンが8月1日に発表した。
これは、総理論演算性能で4.0ペタフロップス(現行システムの20倍以上の処理能力)のスーパーコンピュータシステムとクラウドシステムで構成されたもの。2018年12月から稼働を開始する。
MCPは、OpenStackとKubernetesなどを統合したオープンソースのクラウド基盤ソフトウェア。HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)用にチューニングして、データサイエンス、高度なシミュレーション、人工知能(AI)と機械学習、モノのインターネット(IoT)、ブロックチェーンなどの用途に最適化されている。
インタークラウドは、GPUカード「NVIDIA Tesla V100」を搭載する「FUJITSU Server PRIMERGY RX2540 M4」をはじめとした64台のPCサーバを北海道大学内に設置し、関東、関西、九州の遠隔サイトにも計7台を設置している。これらを学術情報ネットワーク「SINET5」により相互接続することで、北海道から九州まで全国規模の広域分散クラウドシステムが実現した。