シーエーシー(CAC)は8月1日、リアルタイムで自動車の乗員の感情分析が可能な車内センシングAI「Automotive AI」を提供開始すると発表した。
Automotive AIは、ディープラーニング(深層学習)を用いて人間の表情から感情を分析することができる。独自のアルゴリズムで感情分析の精度を高めている。開発元は米Affectiva。
車内に設置したカメラやマイクを使って運転者や同乗者の表情や音声を収集する。これらのデータをもとに、乗員の感情をリアルタイムで分析する。ネットワーク接続が不要なローカル処理も可能。近赤外線カメラにも対応するため、逆光や暗闇などでも表情を検知できる
分析指標としては、喜び・怒り・驚き・Valence(肯定的表情/否定的表情)の4つの感情値と、笑顔・眉を上げる・眉間にしわを寄せる・頬を上げる・上唇を持ち上げる・鼻にしわを寄せる・目を閉じる・口を開けるといった8つの表情値などがある。あくびをする・瞬きをする・瞬きの頻度といった眠気に関する動作や、怒り・笑い・興奮という音声感情も分析できる。
表情分析のイメージ画像(出典:CAC)