日立製作所は8月2日、ITシステムの運用改善を支援する「IT運用最適化サービス」を拡充すると発表。新たに、人工知能(AI)を用いた本番環境でのIT運用の自律化をサポートする。新メニューの利用価格は個別見積り。
同社がこれまで培ったノウハウ実装したIT運用向けAI基盤「AIプラットフォーム」を提供する。業務システムの運用基盤からイベントデータや性能データを集め、IT部門へのエスカレーション要否の判断や、性能障害の予兆検知と推定要因の抽出、レポートの自動生成と気付きの抽出などに対応する。
例えば、システムの警告メッセージが発生した際、エンジニアの呼び出し要否をAIに判断させることで、人的ミスを抑制可能だという。また、障害予兆検知でも、システムサポートの熟練者などのノウハウをAIに取り込み、分かりやすく可視化できるとしている。
運用マニュアルへの追加や変更が頻繁に発生する際にも、これまでの学習結果を踏まえて要否判断を類推できるようになっており、再学習の必要がないという。
IT運用最適化サービス(AI適用支援)の説明図(出典:日立製作所)