IDC Japanは8月7日、国内ビッグデータ/アナリティクス(BDA)ソフトウェア市場の2017年の実績と2022年までの市場予測を発表した。
2017年の市場規模は2517億7600万円で、前年比9.4%増の高い成長率を記録した。データウェアハウスなどのプラットフォーム分野から、顧客関係管理(CRM)などのアプリケーション分野までパブリッククラウド上のサービス利用に弾みが付いており、市場の拡大に貢献している。
IDC Japanでは、BDAソフトウェア市場を分析情報管理/統合基盤、BI/分析ツール、パフォーマンス管理/アナリティクスアプリケーション市場の3つの中分類市場と中分類市場に含まれる16の機能別市場に分けて市場規模を予測している。
これによると、2022年までの予測期間において企業のデジタル変革(DX)への投資がBDAソフトウェア市場の拡大にポジティブな影響を与える。企業がDXを高い生産性を持って実行しデジタルネイティブ企業に対抗する競争力を実現するためには、BDAソフトウェアを中核に据えた意思決定中心型のアーキテクチャを持つDXプラットフォームが求められる。
DXプラットフォームを実現するなかでHadoopやNoSQLなどのノンリレーショナル分析データストア、コグニティブ/人工知能(AI)ソフトウェアプラットフォーム、コンティニュアスアナリティクスソフトウェアなどに特に多くの投資が行われると見ている。
IDC Japanでは、同市場の2017~2022年の年平均成長率を8.6%、2022年の市場規模を3800億2400万円と予測している。
国内BDAソフトウェア市場2017年の実績と2018~2022年の予測(出典:IDC Japan)