ジュニパーネットワークスは、広域ネットワークおよびデータセンター、エンタープライズ向けネットワーク製品のポートフォリオを刷新し、2018年下半期から全ての新製品で400ギガビットイーサネット(GbE)に対応すると発表した。
400GbEは今後、「PTXシリーズ」「QFXシリーズ」「MXシリーズ」で対応する。これらの製品は、高帯域幅、低遅延、セキュリティを必要とするバックボーン、ピアリング、データセンター相互接続、スケールアウト・メトロコア、Telcoクラウドサービス、ハイパースケール・データセンターのIPファブリックといった幅広い用途で使われる。
「PTXシリーズ」では、スケールアウト400GbE WAN戦略として、新しい3RUサイズの「PTX10003パケット・トランスポート・ルーター」を2018年下半期に発売する予定。同製品は、シームレスに100GbEから400GbEへアップグレード可能なユニバーサルマルチレートQSFP-DDインターフェースに対応する業界初のパケット・トランスポート・ルータとなる。
「QFXシリーズ」のデータセンター向けスイッチでは、「QFX10003」がコンパクトな3RUサイズのフォームファクタで32x400GbEを提供する。HMC(Hybrid Memory Cube)メモリで実現するディープバッファによりネットワーク・トラフィックの急増に対応し、アプリケーションの遅延を抑える。同製品は2018年下半期に発売予定。また最新の商用シリコンを搭載している新しい「QFX5220」スイッチは、コンパクトな1RUサイズのフォームファクタで32x400GbEを提供する。同製品は2019年上半期に発売する。
さらにWANサービスでは、「MXシリーズ5Gユニバーサル・ルーティング・プラットフォーム」が400GbEインターフェースに対応する。性能を損なうことなく何千件ものIPsecセッションを開始/終了するMACsec、およびIPsec暗号化を業界で初めてネイティブサポートする。「Juniper Penta Silicon」を採用した「MX960」「MX480」「MX240」向け「400GbE MPC10E」ラインカードを2019年上半期に発売することにしている。