米国時間8月14日にMicrosoftやAdobeのセキュリティアップデートがリリースされたが、同日までにOracleやVMware、Sambaのセキュリティアップデートも相次いで公開された。組織のシステム管理者は、夏期休暇後にこれらの更新状況を確認してほしい。
Oracleが13日に公開した情報によると、Oracle Database Serverのバージョン 11.2.0.4/12.1.0.2/12.2.0.1/18には、データベ―スやシェルが実行されるサーバへの完全な不正侵入を可能にしてしまう深刻な脆弱性(CVE-2018-3110)が存在する。共通脆弱性評価システム(CVSS)による影響度は9.9(最大値10.0)となっている。ただし脆弱性を悪用するには、ローカルにおける認証が必要だとしている。
WindowsおよびLinux、UNIX環境で稼働するバージョン12.1.0.2については、7月17日にリリースした定例のセキュリティパッチ(CPU)で脆弱性を解決しており、同社はユーザーに早期の適用を呼び掛ける。一方、それらの環境でバージョン11.2.0.4および12.2.0.1、18を利用するユーザーには、パッチ適用に関するガイダンスを提供している。
VMwareは、14日付で2件のセキュリティ情報「VMSA-2018-0020」「VMSA-2018-0021」を公開した。脆弱性は複数存在しており、悪用された場合にローカルの機密情報や特権情報などが漏えいする恐れがある。該当製品は、vCenter ServerやvSphere ESXi、vSphere Data Protection、Sphere Integrated Containers、Workstation、Fusion、vCloud Usage Meter、Identity Manager、vRealize Automation、Virtual Applianceとなっている。
Sambaの開発チームも14日付で、5件のセキュリティ情報を公開した。アップデートでは、サービス妨害(DoS)攻撃や機密情報の漏えいにつながる脆弱性、脆弱な認証プロトコルの受け入れやクライアントディレクトリの入力検証の不備といった問題に対処している。