Oracle DBやVMware、Sambaがセキュリティアップデート--夏期休暇後に確認を

ZDNET Japan Staff

2018-08-15 16:47

 米国時間8月14日にMicrosoftやAdobeのセキュリティアップデートがリリースされたが、同日までにOracleやVMware、Sambaのセキュリティアップデートも相次いで公開された。組織のシステム管理者は、夏期休暇後にこれらの更新状況を確認してほしい。

 Oracleが13日に公開した情報によると、Oracle Database Serverのバージョン 11.2.0.4/12.1.0.2/12.2.0.1/18には、データベ―スやシェルが実行されるサーバへの完全な不正侵入を可能にしてしまう深刻な脆弱性(CVE-2018-3110)が存在する。共通脆弱性評価システム(CVSS)による影響度は9.9(最大値10.0)となっている。ただし脆弱性を悪用するには、ローカルにおける認証が必要だとしている。

 WindowsおよびLinux、UNIX環境で稼働するバージョン12.1.0.2については、7月17日にリリースした定例のセキュリティパッチ(CPU)で脆弱性を解決しており、同社はユーザーに早期の適用を呼び掛ける。一方、それらの環境でバージョン11.2.0.4および12.2.0.1、18を利用するユーザーには、パッチ適用に関するガイダンスを提供している。

 VMwareは、14日付で2件のセキュリティ情報「VMSA-2018-0020」「VMSA-2018-0021」を公開した。脆弱性は複数存在しており、悪用された場合にローカルの機密情報や特権情報などが漏えいする恐れがある。該当製品は、vCenter ServerやvSphere ESXi、vSphere Data Protection、Sphere Integrated Containers、Workstation、Fusion、vCloud Usage Meter、Identity Manager、vRealize Automation、Virtual Applianceとなっている。

 Sambaの開発チームも14日付で、5件のセキュリティ情報を公開した。アップデートでは、サービス妨害(DoS)攻撃や機密情報の漏えいにつながる脆弱性、脆弱な認証プロトコルの受け入れやクライアントディレクトリの入力検証の不備といった問題に対処している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    データベース管理の課題を一挙に解決!効率化と柔軟性を両立する新しいアプローチとは

  2. セキュリティ

    セキュリティに対する意識や対策状況の違いが浮き彫り--日米豪における情報セキュリティの実態を調査

  3. セキュリティ

    マンガで解説!情シスが悩む「Microsoft 365/Copilot」の有効活用に役立つ支援策

  4. セキュリティ

    セキュアな業務環境を実現する新標準「Chrome Enterprise Premium」活用ガイド

  5. ビジネスアプリケーション

    AIエージェントの課題に対応、生成AIの活用を推進するための5つのデータガバナンス戦略

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]