オリンパスは、BlackBerryのセキュアファイル共有ソリューション「BlackBerry Workspaces」を採用した。BlackBerryが発表した。
BlackBerry Workspacesは、ファイル内の情報を確実に保護するAES256ビットアルゴリズムによる暗号化とDRM (デジタル著作権管理) に加え、ダウンロードや印刷などに関するきめ細やかなアクセス制御機能を持つ。また、ファイルの管理・追跡機能も搭載しており、承認されたユーザーだけがセキュアにファイルへアクセスする環境を構築することができる。
オリンパスでは、同ソリューションを医療現場での医療機器のメンテナンス・修理の際に利用する。オフラインで仕様書などのドキュメントをセキュアに閲覧できるようにし、マニュアルデータのダウンロードや印刷に際しては、詳細なアクセス制御を行うことができるようになった。
同社では、医療現場での医療機器のメンテナンスや修理で欠かせない仕様書やマニュアルなどは、あらかじめ業務に必要な部分を印刷して携行するか、事前にタブレットなどの端末へデータを保存して携行していた。しかし、万一端末の紛失・盗難が発生してしまうと、それらの情報は外部流出する可能性が懸念されていたため、2013年より、システムのリプレースを検討していた。
製品選定で重視したのは、医療現場でもオフラインでドキュメントの閲覧ができること、透かし入りで印刷やデータ閲覧の有効期限設定などセキュアかつ詳細なアクセス制限が行えること、そして現場の一部で利用されているiPad向けのネイティブアプリが用意されていることだった。