プログラマーは、「Kotlin」や「Rust」など、人気を集めている新しい言語を好むかもしれない。しかし、Cloud Foundry Foundation(CFF)が、世界の企業における開発者やIT意思決定者を対象に実施した最近の調査によると、エンタープライズ企業では「Java」と「Javascript」が依然として優勢だという。
その一方でCFFの調査から、「ニーズに的確に対応するために、多言語およびマルチプラットフォームの戦略を採用している企業が増加傾向にある」ことも分かった。CFFは6月に公開したレポートで、PaaSを利用中もしくは検討中の企業は77%、コンテナを利用中もしくは検討中の企業は72%、サーバレスコンピューティングを利用中もしくは検討中の企業は46%だったことも明らかにしている。さらに、これら3つの技術を同時に利用している企業は39%で、3分の1を上回っていた。
この「クラウドネイティブな手法が持つ柔軟性により、企業はモノリシックなアプローチから、柔軟性、移植性、相互運用性のあるコンピューティングの世界へと移行しやすくなる」という。これはつまり、JavaとJavaScriptの人気が高まる一方、大きな企業ほど、使用する言語の数も増えているいうことのようだ。
JavaとJavaScriptに次いで、「C++」「C#」「Python」「PHP」の人気が高かった。しかしエンタープライズ企業は、プロジェクトで複数の言語を使い始めている。これまで大企業は、開発プロジェクトを厳しく管理していたため、やや新しい傾向のようだとCFFは述べている。
これは、クラウドネイティブな開発の成長とも関連している。例えば、マルチクラウドユーザーは使用する開発言語の数が多いと報告しているが、大多数はJavaとJavaScriptを使用し、次いで50%がC++を使用しているという。
企業で職を求める学生やプログラマーは、昔ながらの言語を習得するのが良いかもしれない。未来の鍵を握るのはクラウドかもしれないが、20年以上前の言語がその開発でも使われる。同時に、コンテナ、クラウド、Kubernetesといったコンテナ管理のスキルも習得するのが賢明である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。