Microsoftは米国時間8月28日、「OneDrive for Business」と「SharePoint」に、AIと機械学習を活用して保存されているコンテンツの管理と活用を容易にする新機能を多数導入すると公式ブログで発表した。
Microsoftは「2018年中」に、OneDriveとSharePointに保存されている動画ファイルや音声ファイルに、自動的に文字起こしテキストデータを付加する機能を追加し始める。この文字起こしテキストの生成には、ビジネス向け動画ストリーミングサービス「Microsoft Stream」で使用されているのと同じ機能が使われる。この文字起こしテキスト作成サービスによって、OneDriveとSharePointに保存されている動画ファイルや音声ファイルはすべて検索可能になる。
2018年にリリースされた「ファイルカード」にも、さまざまな知見に基づく情報が追加される。
提供:Microsoft
また、やはり「2018年中」に、OneDriveと「Office.com」のホームページに、作業しているファイルに関連するレコメンデーションを表示する、新しいファイル表示方式が導入される。表示されるレコメンデーションは、「Microsoft Graph」のAPIを通じて選択されたもので、アプリケーション、文書、ファイル、サイト、人などが含まれる。
また同社は、2018年にリリースされた「ファイルカード」についても、さまざまな知見に基づく情報を追加する予定だ。ファイルカードにはOneDriveとSharePointに保存されているファイルのアクセス統計の情報が追加され、誰がファイルを参照し、そのファイルにどんな操作を行ったかも知ることができるようになる。また、ユーザーが今すぐ文書を読むか、後回しにするかを判断できるように、文書を読み終えるのにかかる時間や文書の要点などの、内容に関する情報も追加されるという。
また、これも「2018年中」の話だが、「Outlook」のカレンダーに登録されている情報に従って、ミーティングの参加者に情報の共有を促す仕組みが追加される。この仕組みを利用すると、ミーティングの終了時に、プレゼンテーション資料や文書などを共有するよう促すメッセージがユーザーに表示される。また、OneDriveのモバイルアプリは、ユーザーにミーティング中に撮影した写真(たとえばホワイトボードの内容などが考えられる)の共有を促す。
Microsoftは、9月最終週に開催されるITプロフェッショナル向けの自社カンファレンス「Ignite」で、コラボレーションやSharePoint、Outlook、その他のインテリジェントアプリケーション関して、さらなる発表を行う予定だという。
「Outlook」のカレンダーに登録されている情報に従って、ミーティング参加者に情報共有を促す仕組みが追加される。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。