AMDは米国時間8月27日、7ナノメートルプロセスで製造される同社の全プロセッサを、長年のパートナーであるGLOBALFOUNDRIESではなくTSMCで製造していくと発表した。これは、GLOBALFOUNDRIESによる7ナノメートルプロセスでのプロセッサ製造を中止するという決定を受けての対応だ。
AMDの7ナノメートル製品には「Zen 2」CPUコアと「Navi」GPUアーキテクチャが含まれている。これらの製品は、データセンター向けの各種ワークロードでIntelやNVIDIAと競合していくという同社の戦略において重要な意味を持っている。
AMDによると、2018年中にローンチ予定である7ナノメートルGPUと、2019年にローンチ予定である7ナノメートルサーバ用CPU(いずれもTSMCの7ナノメートル製造プロセスを採用した同社初の製品)はテープアウトしているという。
AMDは7ナノメートルプロセスの製品をTSMCに集中させ、12ナノメートルプロセスおよび14ナノメートルプロセス製品の製造をGLOBALFOUNDRIESに委託することになる。GLOBALFOUNDRIESは現世代の「AMD Ryzen」と「AMD Radeon」「AMD EPYC」を引き続き製造する。これらのプロセッサはいずれも高い評価を得てきている。
GLOBALFOUNDRIESは、7ナノメートルプロセスのプログラムを無期限に停止すると述べたうえで、成長著しい市場に向けた14/12ナノメートルプロセスのプラットフォームの製造に注力していくと発表していた。
さらにAMDは同日、クライアントコンピュートグループのシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーとしてSaeid Moshkelani氏を指名したと発表した。また、前任者のJim Anderson氏は退社し、Lattice Semiconductorの最高経営責任者(CEO)となる。Moshkelani氏は2012年にAMDのセミカスタムビジネス部門のゼネラルマネージャーに就任後、製品およびプラットフォームのエンジニアリングを率いていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。