グーグルのアプリ開発基盤「App Maker」--自社サービスとの親和性の高さがウリ

柳谷智宣 2018年09月06日 07時00分

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 本連載では、ビジネスで利用するITサービスの最新動向について、最前線を走る企業への取材を軸に紹介する。複数回で同じテーマを追いかけて、今後注目すべきテクノロジやサービスを取り上げる予定だ。今回は「ローコード/ノーコードプラットフォーム」をテーマにした第7回目で、アプリ開発プラットフォーム「App Maker」を提供する米Googleに話を聞いた。

2016年12月にベータ版が公開。2018年6月に正式版が提供された
2016年12月にベータ版が公開。2018年6月に正式版が提供された

Google本社担当者への一問一答

 Googleは2016年12月にアプリ開発プラットフォーム「App Maker」のベータ版を公開した。同社が手掛けるローコード/ノーコードプラットフォームということで話題になった。約1年半ほどのベータ期間を経て、2018年6月に正式版がリリースされた。

 App Makerは、オフィススイート「G Suite」のBusiness/Enterprise/Education向けに提供されるツールで、プログラマーではなくても業務に必要なウェブアプリを作成できるのが特徴。GmailやGoogle カレンダー、Google ドライブなど、同社が提供する関連サービスともAPIで連携できる。

App MakerはG Suiteで提供されるツールの一つ
App MakerはG Suiteで提供されるツールの一つ

 App Makerについて、Google本社でG Suite プロダクトマーケティングマネージャーを務めるIndy Sen氏にメールで取材をした。その一問一答を紹介する。

--App Makerを簡単に紹介してください。

 App Makerは、G Suiteのローコードアプリ開発環境です。App Makerを利用することで、社内の部門ごとで独自のアプリを作成したり、ソフトウェアエンジニアがより迅速にアプリを開発したりできます。それにより、本質的な業務により多くの時間を費やせるようになります。

ドラッグ&ドロップでアプリを開発できる
ドラッグ&ドロップでアプリを開発できる

--App Makerの正式版が提供されました。ベータ版の提供から1年半以上が経って、内容に変化はありましたか?

 App Makerをより多くのユーザーに向けて公開できる準備が整った。アーリーアダプタープログラム(EAP)を発表して以来、主に次のような機能の改良や新機能の追加を実施しました。

  • オープン:App Makerは、データベースサービス「Cloud SQL」を組み合わせることで、高性能・拡張性・利便性を実現しています。また、JDBCやREST APIを利用して、他社のデータベースに外部接続することも可能です
  • スピード:テンプレートやサンプルを豊富にそろえています。ドラッグ&ドロップ方式を採用したUIデザイン、宣言型のデータモデリングによって、アプリを素早く作成できます
  • 連携:Gmail、Google カレンダー、Google スプレッドシートといったツールやデータと連携し、アプリの機能を拡張することができます。JavaScriptベースのプログラミング言語「Apps Script」を使えば、40種類以上のGoogle製アプリ、パブリッククラウド「Google Cloud Platform(GCP)」、サードパーティー製サービス(JDBC、REST API経由)と連携させられます
  • 管理:G Suite管理者は、組織で利用しているアプリについて、その所有者と使用状況を示す指標、OAuthの権限といった情報をいつでも把握できます。OAuthのホワイトリスト機能を用いて、管理者は許可されていないアプリの実行を防げます
APIでGoogleの各種サービスと手軽に連携できる。Apps Scriptを使えば外部サービスとつなぐことも可能だ
APIでGoogleの各種サービスと手軽に連携できる。Apps Scriptを使えば外部サービスとつなぐことも可能だ
作成したアプリを組織で利用し、その所有者や使用状況なども一元管理できる
作成したアプリを組織で利用し、その所有者や使用状況なども一元管理できる

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