TIOBEのプログラミング言語インデックスで「Python」が初めて上位3位に入った。JavaとCに続く3位となっている。
TIOBEによると、Pythonは「ますますユビキタス」になっており、産業界だけでなく、大学でもプログラミングを必要とする全ての科目で最初に選ばれる言語になっているという。人気の理由は、学習や導入のしやすさだという。
検索エンジンベースのランキングを作成するTIOBEの2018年9月度のインデックスで、上位5位は、「Java」「C」「Python「C++」「Visual Basic .NET」となっている。
TIOBEの「興味深い動き」として、あらためて「Julia」が挙げられている。Juliaは、8月の50位から9月は39位にランクをあげている。8月に初めて50位以内に入っていた。

提供:TIOBE
Juliaは2012年に機械学習やビックデータサイエンティストらが公開した言語だ。開発者向けの分析などを行うRedMonkの調査でも注目の言語となっている。RedMonkによると、同社は最近、大手ベンダーからJuliaはニッチな言語にとどまるのか、成長するのかとの問い合わせを受けたという。
公開から6年、8月に「Julia 1.0」が発表された。C、Ruby、Python、R、Matlabの良いところを選ぶことを目指して開発され、「欲張りな」開発者や機械学習サイエンティストのために構築したと説明されている。
マサチューセッツ工科大(MIT)のコンピュータ科学・人工知能研究所(CSAIL)も、「Julia 1.0」を主要なマイルストーンとして歓迎している。Juliaの設計者の1人でもあるAlan Edelman氏はMIT CSAILの教授であり、現在MITのJulia Labでディレクターを務める。
JuliaはMITで開発されインキュベーションされた。現在オープンソースの貢献者は700人に達しており、登録パッケージの数も1900に及ぶという。ダウンロード数は200万回となっている。
ストリーミング大手のNetflixをはじめAviva、BlackRock、Capital One、700以上の大学や研究機関で使われているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。