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日本株展望

ハゲタカがいれば狙われそうな「含み資産株」--ハゲタカ去って買い手不在に

ZDNet Japan Staff

2018-09-06 11:17

今日のポイント

  1. 不動産ブームで保有不動産に巨額含み益を有する企業が増える
  2. ブームでも上値の重い不動産株
  3. 解散価値と言われるPBR 1倍を大きく割り込む銘柄が増えている

 これら3点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

 今回は最近話題になることが少なくなった「含み資産株」の話をする。今、日本の株式市場には、保有不動産に巨額の含み益があるにも関わらず、株価が純資産価値と比べて極めて割安な水準にとどまっている銘柄がたくさんある。

 2005年に大活躍したハゲタカファンド(買収ファンド)がいれば、真っ先に狙われそうな銘柄群である。ところが2006年以降、ハゲタカファンドは日本からほとんど撤退した。

 ハゲタカが去り、割安な「含み資産株」に敵対的買収を仕掛ける買い手はなくなった。純資産価値と比較して割安と分かっていても注目する投資家がいなくなった。今回のレポートでは、そういう「含み資産株」に改めてスポットライトを当てる。

不動産ブームで保有不動産に巨額含み益を有する企業が増える

 日本は今、不動産ブームの最中である。都市部の不動産価格上昇が続いている。その結果、保有する賃貸不動産に巨額の含み益(※注)を有する企業が増えている。

※注:取得価額よりも時価が高くなっているとき、時価と取得価額の差を「含み益」という。例えば、100億円で買った不動産が110億円に値上がりしているならば含み益は10億円。

 賃貸不動産の含み益上位3社について、過去6年の含み益の推移を見てみよう。不動産ブームの恩恵で含み益が拡大してきたことが分かる。

賃貸不動産の含み益上位3社、含み益の金額推移:2013年3月末~2018年3月末

賃貸不動産の含み益上位3社、含み益の金額推移:2013年3月末~2018年3月末
出所:各社有価証券報告書より計算、住友不のみ決算短信

 3社とも業績も好調である。今期(2019年3月期)の営業利益(会社予想)は小幅に最高益を更新する見込みだ。

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