日立、社会インフラ向けに高信頼プラットフォーム--vSphereを独自に高信頼化

NO BUDGET

2018-09-07 15:55

 日立製作所は9月4日、ヴイエムウェアとの協業の成果として、金融、公共、交通をはじめとする社会インフラ分野向けに高信頼プラットフォームを販売すると発表した。オープンシステム環境での長期にわたる基幹システムの安定稼働を支援する。

 仮想化ソフトウェア「VMware vSphere」を独自機能で高信頼化し、日立のサーバ「RV3000」と組み合わせて提供する。vSphereのサポートとハードウェア保守のサービス期間は最長10年。

「RV3000」の筐体イメージ
「RV3000」の筐体イメージ(出典:日立製作所)

 RV3000では、サーバ向けプロセッサ「Xeon Scalable Processor Family」を最大4個、メモリを最大4テラバイト搭載し、大規模データベースやリアルタイム分析に対応する。システムの障害発生時には、共有ディスクや予備系システムへの高速切り替えが可能。vSphere環境においても、仮想マシン単位で高速に切り替えられる。これにより、システムのダウンタイムを最小化する。

高信頼プラットフォームの概要
高信頼プラットフォームの概要(出典:日立製作所)

 高信頼プラットフォームは、仮想マシンへのPCIカードの占有割り当てを可能とする「VMware vSphere DirectPath I/O」の認証を取得している。PCIカードに障害が発生した場合、当該部分を切り離す独自機能により、予備カードへ切り替え可能。また、I/O仮想化によりオーバヘッドを低減し、オープンシステム環境においてミッションクリティカルなシステムに求められるシステムの安定化を実現した。

 高信頼プラットフォームの提供価格は個別見積もりとなっている。RV3000は491万4000円(税別)から。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]