日立製作所は9月4日、ヴイエムウェアとの協業の成果として、金融、公共、交通をはじめとする社会インフラ分野向けに高信頼プラットフォームを販売すると発表した。オープンシステム環境での長期にわたる基幹システムの安定稼働を支援する。
仮想化ソフトウェア「VMware vSphere」を独自機能で高信頼化し、日立のサーバ「RV3000」と組み合わせて提供する。vSphereのサポートとハードウェア保守のサービス期間は最長10年。
「RV3000」の筐体イメージ(出典:日立製作所)
RV3000では、サーバ向けプロセッサ「Xeon Scalable Processor Family」を最大4個、メモリを最大4テラバイト搭載し、大規模データベースやリアルタイム分析に対応する。システムの障害発生時には、共有ディスクや予備系システムへの高速切り替えが可能。vSphere環境においても、仮想マシン単位で高速に切り替えられる。これにより、システムのダウンタイムを最小化する。
高信頼プラットフォームの概要(出典:日立製作所)
高信頼プラットフォームは、仮想マシンへのPCIカードの占有割り当てを可能とする「VMware vSphere DirectPath I/O」の認証を取得している。PCIカードに障害が発生した場合、当該部分を切り離す独自機能により、予備カードへ切り替え可能。また、I/O仮想化によりオーバヘッドを低減し、オープンシステム環境においてミッションクリティカルなシステムに求められるシステムの安定化を実現した。
高信頼プラットフォームの提供価格は個別見積もりとなっている。RV3000は491万4000円(税別)から。