HRBrainは9月12日、「目標管理の実態と従業員の本音に関する意識調査」の結果を発表した。これによると、全国の人事評価を受ける立場の従業員は、目標管理に関する上司への評価について、点数に表すと平均で10点満点中5.6点になることが分かった。また、回答者の約6割が「部下の目標を把握し、的確なフィードバック・評価を頻繁にしてくれる人」を理想の上司と回答している。
「この上司なら目標達成に向けて頑張れる」と思える上司を以下から選んでください(複数回答)
同調査は、全国の人事評価を受ける立場の従業員600人のうち、個人の目標設定をしていると回答した従業員295人を対象に、従業員の「目標管理に対する上司への評価」や「目標達成へのモチベーション」についてインターネットリサーチで回答を得た。調査期間は2018年8月18〜20日。
理想の上司については、「部下の目標を把握し、的確なフィードバック・評価を頻繁にしてくれる人」と答えた20代女性は72.4%、30代女性は76.3%と、他の性別・年代と比べると特に高い結果となった。
あなたは目標達成についての面談で、どういう内容を上司と話したいですか(複数回答可)
また、目標達成についての面談で上司と話したい内容については、「目標達成に対する自分への評価」が60.3%と最も回答率が高くなった。一方で、「目標達成に対する不安や悩みの相談」は21.4%、「会社以外の業務(プライベートや副業など)とのバランスの相談」は15.6%と回答率は低い。
さらに、目標達成へのモチベーションになっていることを質問(複数回答)したところ、「インセンティブや報酬などの獲得のため」が48.1%と最も高く、続いて「昇給や成長などのキャリアアップのため」が36.9%、「上司から良い評価をされたい、ほめられたいため」が25.8%と報酬や昇給など目に見える成果を求める傾向にあることが分かった。
一方で回答率が低い項目を見ると、「後輩や同期にかっこいい姿を見せるため」が3.7%と最も低く、次いで「同期や同僚より成果を出したいため」が6.1%、「プライベートをより楽しむため」が16.6%となり、後輩や同期からの評価やプライベートはモチベーションにつながらない傾向にあることが分かった。