今さら聞けないネットワーク回線の基礎

第2回:情報を伝えるためには何が必要なのか

飯田哲也 (アルテリア・ネットワークス)

2018-10-02 07:00

線をつなぐために必要なもの

 前回述べた通り、誰もが必要なネットワークサービスを適切に利用できるようになるために、まずはネットワークを一つずつひも解くところから始めてみよう。そもそもネットワークの最小単位は入出力端末とメインフレームをつないでいたようにコンピュータとコンピュータをつなぐ線である。

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 でも、これだと2台しかつなげない。そこで普通は間にスイッチを入れて以下の図のようにする。

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 スイッチは大きなものから小さなものまでいろいろとあるが、基本的にはつながるコンピュータの台数は決まっている。そのため、たくさんのコンピュータをつなげたいときは次のように横に並べて接続する(※これをカスケード接続と言う)。

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 このスイッチでつながるネットワークは一般的にLANと呼ばれる。LANとはLocal Area Networkの略だ。ネットワークにつながれたコンピュータ同士が会話するには同じルール(プロトコル)で話をしないとならない。図のように有線でつながれた場合、一般的に使用されるのはEthernetという規格で決められたプロトコルだ。

見えない線をつなぐために必要なもの

 しかし有線でコンピュータをつないでしまうとコンピュータはその場所から動けなくなる。ノートPCであれば会議にも持っていきたいだろうし、別の席にいる同僚に画面を見せたいこともあるだろう。そんなときに便利なのが無線のネットワークだ。無線ネットワークは各コンピュータが電波でアクセスポイント(AP)と呼ばれる通信機器につながれている。

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 無線で通信するときは通常、Wi-Fiと呼ばれる規格で決められたプロトコルを使う。

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