線をつなぐために必要なもの
前回述べた通り、誰もが必要なネットワークサービスを適切に利用できるようになるために、まずはネットワークを一つずつひも解くところから始めてみよう。そもそもネットワークの最小単位は入出力端末とメインフレームをつないでいたようにコンピュータとコンピュータをつなぐ線である。
でも、これだと2台しかつなげない。そこで普通は間にスイッチを入れて以下の図のようにする。
スイッチは大きなものから小さなものまでいろいろとあるが、基本的にはつながるコンピュータの台数は決まっている。そのため、たくさんのコンピュータをつなげたいときは次のように横に並べて接続する(※これをカスケード接続と言う)。
このスイッチでつながるネットワークは一般的にLANと呼ばれる。LANとはLocal Area Networkの略だ。ネットワークにつながれたコンピュータ同士が会話するには同じルール(プロトコル)で話をしないとならない。図のように有線でつながれた場合、一般的に使用されるのはEthernetという規格で決められたプロトコルだ。
見えない線をつなぐために必要なもの
しかし有線でコンピュータをつないでしまうとコンピュータはその場所から動けなくなる。ノートPCであれば会議にも持っていきたいだろうし、別の席にいる同僚に画面を見せたいこともあるだろう。そんなときに便利なのが無線のネットワークだ。無線ネットワークは各コンピュータが電波でアクセスポイント(AP)と呼ばれる通信機器につながれている。
無線で通信するときは通常、Wi-Fiと呼ばれる規格で決められたプロトコルを使う。