MS、「SQL Server 2019」プレビューを発表--ビッグデータ機能を強化

Andrew Brust (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-09-25 10:43

 米国時間9月24日、フロリダ州オーランドで「Microsoft Ignite」が開幕した。このイベントでは、数多くの製品チーム(データおよびアナリティクス部門内の複数のチームを含む)が新しいリリースや機能を発表している。最初に紹介されたのは、(オンプレミスの)「SQL Server」のニュースだ。

 同社は、リレーショナルデータベースの次期版「SQL Server 2019」のプレビューを発表した。SQL Server 2019には、多数の新機能が含まれる。

 最大のニュースは、SQL Serverのストレージエンジンと「PolyBase」テクノロジの刷新、そして、「Hadoop Distributed Filing System」(HDFS)および「Apache Spark」との統合を通して、SQL Serverが真のビッグデータプラットフォームになろうとしていることだ。SQL ServerはストレージにHDFSを使用できるようになり、オプションでデータエンジニアリングや機械学習のタスクにSparkを活用するようになる。さらに、自らも分散アーキテクチャ上で動作することができる。

 ノードはSQLコンピュートノード、SQLストレージノード、HDFSデータノードとして実行できる。HDFSデータノードでは、HDFS、SQL Server、Apache Sparkを同一のコンテナで実行できる。SQL Server 2019はKubernetesに対応し、オンプレミスでもさまざまなパブリッククラウドでも動作することが可能だ。

 SQL Serverは従来のSMP(対称型マルチプロセッシング)アーキテクチャで実行でき、そこではPolyBaseの機能強化も利用できる。Azureストレージ、「Cloudera」および「Hortonworks Hadoop」クラスタの継続的なサポートに加えて、Oracle、Teradata、MongoDB、汎用ODBCデータソース、ほかのSQL Serverインスタンスに接続することも可能になる。

 機能強化はほかにもある。例えば、SQL Server 2019では、「SQL Server 2017」で導入されたGraph Databaseの機能が強化されている。さらに、「Java」コードのインプレース実行のサポートも追加された。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]