米国時間9月24日、フロリダ州オーランドで「Microsoft Ignite」が開幕した。このイベントでは、数多くの製品チーム(データおよびアナリティクス部門内の複数のチームを含む)が新しいリリースや機能を発表している。最初に紹介されたのは、(オンプレミスの)「SQL Server」のニュースだ。
同社は、リレーショナルデータベースの次期版「SQL Server 2019」のプレビューを発表した。SQL Server 2019には、多数の新機能が含まれる。
最大のニュースは、SQL Serverのストレージエンジンと「PolyBase」テクノロジの刷新、そして、「Hadoop Distributed Filing System」(HDFS)および「Apache Spark」との統合を通して、SQL Serverが真のビッグデータプラットフォームになろうとしていることだ。SQL ServerはストレージにHDFSを使用できるようになり、オプションでデータエンジニアリングや機械学習のタスクにSparkを活用するようになる。さらに、自らも分散アーキテクチャ上で動作することができる。
ノードはSQLコンピュートノード、SQLストレージノード、HDFSデータノードとして実行できる。HDFSデータノードでは、HDFS、SQL Server、Apache Sparkを同一のコンテナで実行できる。SQL Server 2019はKubernetesに対応し、オンプレミスでもさまざまなパブリッククラウドでも動作することが可能だ。
SQL Serverは従来のSMP(対称型マルチプロセッシング)アーキテクチャで実行でき、そこではPolyBaseの機能強化も利用できる。Azureストレージ、「Cloudera」および「Hortonworks Hadoop」クラスタの継続的なサポートに加えて、Oracle、Teradata、MongoDB、汎用ODBCデータソース、ほかのSQL Serverインスタンスに接続することも可能になる。
機能強化はほかにもある。例えば、SQL Server 2019では、「SQL Server 2017」で導入されたGraph Databaseの機能が強化されている。さらに、「Java」コードのインプレース実行のサポートも追加された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。