デルとEMCジャパン(Dell EMC)は9月26日、ソフトウェアデファインドストレージ(SDS)のオブジェクト型ストレージ製品「Dell EMC ECS(Elastic Cloud Storage)」の次世代プラットフォームとなる「Dell EMC ECS EX」を発表した。
「Dell EMC ECS EX」の概要
同製品では、利用規模に応じた「Dell EMC ECS EX300」と「同EX3000」の2モデルが用意され、EX300では最小構成の場合で60テラバイトから導入できる。EX3000ではシングルラックで最大8.6ペタバイトまでサポートするという、拡張性の幅広さを特徴としている。パートナー経由で同日に出荷を開始した。
Dell EMC UDS事業本部 APJ担当プリセールス ディレクターのYongJoon Bae(ペ ヨンジュン)氏。有名な韓流俳優と同名ということで、まず「本名です」という説明からプレゼンを始めた
製品概要を説明したUDS(アンストラクチャード データ ソリューション)事業本部 APJ担当プリセールス ディレクターのYongJoon Bae氏は、デジタルトランスフォーメーションが進展する中でオブジェクトストレージの活用範囲が拡大しているとし、「ECSを活用し、既存アプリとモダンアプリを橋渡しすることでデジタルトランスフォーメーションを加速できる」と語った。
なお、今回発表のEXシリーズは、ECSとして第3世代(Gen3)に当たるという。前世代の「Gen-2 Uシリーズ」は、4ノードで計400テラバイトが最小構成とされていたが、UX300では5ノードで計60テラバイトが最小構成となり、より小規模からの導入が可能になった。
デル UDS事業本部 SE部 シニア システムエンジニアの杉本直之氏
この点について、デル UDS事業本部 SE部 シニアシステムエンジニアの杉本直之氏は、「従来は大企業中心だったオブジェクトストレージの活用が中堅・中小に拡大してきたことを受けて、より導入しやすくしたもの」と説明している。
なお、データ アーカイブ用のコンテンツ アドレス ストレージ(CAS)プラットフォームとして提供されている「EMC Centera」がカバーしていた市場領域も、今後はECS EXシリーズ(EX300)での対応も想定されている。