Amazon Web Services(AWS)は米国時間9月27日、「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)に新たな高メモリインスタンス「High Memory」を追加したと発表した。このインスタンスは「SAP HANA」のような大規模インメモリデータベースの稼働を念頭に置いている。また、そのメモリ容量は現時点で6テラバイトと9テラバイト、12テラバイトが用意されており、2019年には18テラバイトと24テラバイトも追加されるという。
これらのHigh Memoryインスタンスによって、顧客は同一の「Amazon Virtual Private Cloud」(Amazon VPC)内でインメモリデータベースと、自社が使用するその他のエンタープライズアプリケーションを稼働できるようになる。つまり、自社のインメモリデータベースをスケールアップし、ストレージやネットワーク、アナリティクス、IoT、機械学習(ML)といったサービスに容易に接続できるようになる。
大企業におけるリアルタイムデータの処理が増えるにつれ、インメモリデータベースの配備はより一般的になってきている。AWSは今回の発表で、「UNIQLO」のブランドで知られているファーストリテイリングが、4テラバイトのメモリを搭載したAmazon EC2の「X1e」インスタンス上でHANAを稼働させていることに言及している。ファーストリテイリングは、目覚ましい速度で成長する事業をサポートするため、6テラバイトのメモリを搭載した新しいHigh Memoryインスタンスへの移行を計画しているという。
ファーストリテイリングの最高情報責任者(CIO)法華津誠氏はAWSのプレスリリースで「この業界は動きが速いため、リアルタイムでのデータやアナリティクスが必要不可欠だ。それをサポートするために、われわれはSAP HANAを活用している」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。