Salesforceが2022会計年度の年間売上高について、210億~230億ドルと予想した。同社は中核的製品へのアドオンの販売を拡大しており、同社の複数のクラウドを利用する顧客からの売上高の割合を増やしている。
「Dreamforce」で、Salesforceは「Customer 360」イニシアチブやそのほかの製品の概要を説明した。MicrosoftとSalesforceは顧客データの単一ビューの提供で競争を繰り広げている。
Salesforceのプレジデント兼最高財務責任者(CFO)Mark Hawkins氏によると、同社は現在、長期的なビジョンの「実行モード」に入っているという。そのビジョンの中心にあるのはマルチクラウド顧客だ。Hawkins氏は次のように述べた。
マルチクラウドは当社が持つ極めてユニークな機能と利点であり、本当に注目すべき利点である。このようなデータはこれまでなかっただろう。このデータは全ての有料顧客と関係がある。当社の有料顧客数は15万人以上であり、その38%がマルチクラウドを使用している。これは非常に励みになる情報だ。62%はそうではないからだ。これが特に励みになるのは、ユーザーがマルチクラウドに移行すると、支出が10倍多くなるからだ。これにより、今後何年にもわたって継続的な成長が可能になるだろう。
同社が発表した数字を見てみよう。
210億~230億ドル:2022会計年度の売上高目標
131億7000万ドル:2019会計年度の予測
20%:予測される2019~2022会計年度の年間平均成長率
1400億ドル:Salesforceの製品セグメントに基づく実現可能な最大の市場規模(TAM)
34%:2019会計年度第2四半期の売上高に「Sales Cloud」が占める割合(「Service Cloud」は30%)
30%~800%:中核的製品向けアドオンの第2四半期売上高の年間成長率
38%:複数のSalesforceクラウドを使用している顧客の割合
92%:マルチクラウド顧客からの売上高の割合
40:2019会計年度に年間2000万ドル以上をSalesforceに支払う顧客数
3万3000:Salesforceの従業員数
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。