Oracleは米国時間10月2日、同社の自律型データベースのポートフォリオを構成する新たなコンポーネントである「Oracle Autonomous NoSQL Database」の提供開始を発表した。
このフルマネージド型サービスは、レイテンシの低さとデータモデルの柔軟性、スケーラビリティの高さが要求されるNoSQLアプリケーションを念頭に置いている。その用途としては、ショッピングカートや、オンライン詐欺の検出、ゲーム、広告などが挙げられる。同サービスにより、開発者側でプロビジョニング対象のスループットと容量を指定できるようになり、リソースはワークロードの動的な要求に応じて割り当てとスケーリングが行われるようになる。
Oracleは2017年10月に、自動化されたサイバーセキュリティシステムとともに自律型データベースを発表した。その後、同社は「Oracle Autonomous Data Warehouse Cloud」の一般提供開始を発表し、自律型トランザクション処理サービスを展開している。
同社は、機械学習(ML)と自動化を活用した、これら一連のプラットフォームサービスにより、Amazon Web Services(AWS)が君臨する市場の一角を崩すためのクラウド事業を築き上げようとしている。Oracleは新たなAutonomous NoSQL Databaseで99.95%の可用性というより高い信頼性を達成しており、読み込み専用のワークロードの場合、Amazon DynamoDBよりもコストを最大70%抑えられると主張している。
Autonomous NoSQL Databaseは、簡潔な宣言型SQL APIとコマンドラインインターフェースを含む、キーバリュー型のAPIをサポートしている。また、リレーショナル型やアドホックなJSONを含む、データ表現のための柔軟なデータモデルもサポートしている。さらに、このサービスはプロプライエタリではないSQL言語を提供することで、標準的なリレーショナルデータモデルと標準的なJSONデータモデルの間の相互運用性も実現している。またこのサービスによって、ユーザーは、プラットフォームによるロックインのない形で、クラウドとオンプレミスで同じアプリケ-ションを実行できるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。