「Googleスライド」にクローズドキャプション機能--プレゼンを即時に分析して字幕に

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-10-09 11:00

 Googleは米国時間10月8日、「Google Slides」上で米国英語のクローズドキャプションを自動的に付加する機能を展開していくと発表した。この機能により、難聴者を含む、聴覚障害をもつ人々がアクセスしやすいプレゼンテーションを作成することが可能になる。

 この機能は、 プレゼンテーションの発表者のコンピュータに搭載されたマイクを使用して、発表者の話した内容をリアルタイムで分析し、字幕として表示する。利用できるのは、「Google Chrome」ブラウザを使用するノートPCやデスクトップPCを用いて、1人のユーザーが米国英語でプレゼンテーションを実施する場合。Googleによると、今後はより多くの国や言語に対応していく計画だという。

 Googleは2017年に開催した同社の年次カンファレンス「Google I/O」において、アクセシビリティ設計の重要性を強調し、その根拠として5人に1人は人生を通じて何らかの障害を抱えるという点を挙げていた。さらに、アクセシビリティエンジニアリング担当製品マネージャーを務めるPatrick Clary氏は2017年に米ZDNetに対し、アクセシビリティ機能はすべての利用者にメリットをもたらす製品改良につながると語っていた。

 例えば、新たに提供されるこのクローズドキャプション機能によって、騒がしい場所や、音響設定の良くない場所で実施されるプレゼンテーションの聴衆にメリットがもたらされる。またGoogleは同日、クローズドキャプション機能によって、英語を母語としない発表者や、発表者が発声障害を抱える場合にもメリットがもたらされると述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]