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IoTのマシンデータも取り込む--Splunkのプラットフォーム展開

渡邉利和

2018-10-15 06:00

 米Splunkは10月1~4日に、米国フロリダ州オーランドでプライベートイベント「Splunk .conf 18」を開催した。中でも同社にとってIoT分野への本格的な取り組みとなる「Splunk for Industrial IoT」の発表が注目を集めた。同社のIoT事業を担当するStrategy & Business Operations担当シニアバイスプレジデントのAmmar Maraqa氏に、IoTに取り組む意義や今後の計画について聞いた。

Splunk Strategy & Business Operations担当シニアバイスプレジデントのAmmar Maraqa氏
Splunk Strategy & Business Operations担当シニアバイスプレジデントのAmmar Maraqa氏

 同社事業の展開を振り返ってみると、当初はIT運用に始まり、次にセキュリティ分野へ領域を拡大した。その理由をMaraqa氏は、「顧客がそれを望んだからだ」と話す。IoTに関しても同様で、顧客からの声を受けて同分野に展開したという。

 「顧客の多くはまず『Splunk Enterprise』をIT運用に使い、同じプラットフォームでセキュリティも利用し始めている。さらに、工場や製造業の顧客を中心にIoTでの活用も始まっているという状況だ。Splunkは、もともとマシンデータの取り扱いに長けており、センサデータなども扱えるため、データの照合や分析、可視化が可能だ」

 IT運用のために収集されるログデータは、基本的には工場などで収集されるマシンデータと、ほとんど同じような形式になっているという。産業機器の制御システム(ICS:Industry Control System)は、サーバやネットワーク機器などのITシステムと同様のログデータを出力する。そこでSplunkは、全く同じデータプラットフォーム上に、IoTユーザーが望む形でデータを扱うアプリケーションや製品を準備するだけで、IoT対応を実現したわけだ。

 例えば、同社が作成した「Industry Asset Intelligence」というアプリケーションでは、ユーザーは製造設備などの資産(アセット)をモニタし、可視化できるとしている。グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を用意し、Splunkの検索言語を使わずにドラッグ&ドロップなどの直感的な操作で、必要な情報を得られるようにした。これは、IoT分野のユーザーの多くはITに関する技術知識を持っていないという点を考慮した結果だという。

 さらに、IoT分野でユーザーが解決したいと望む問題の大半は、IT運用やセキュリティの分野での問題と同様のものだという。OT(Operational Technology:運用制御技術、工場などの製造設備の制御技術などをITと対比してこう呼ぶ)システムでも、ITシステムと同様に、ログをもとにセキュリティの問題を発見したり、システムの稼働率向上に取り組んだりする。また、メンテナンス時期の予測などへのニーズも高い。

 Maraqa氏によれば、こうした機能をパッケージングした製品がSplunk for Industrial IoTであり、ターゲットと想定しているユーザーは、まずは製造や鉄道などの輸送業界、石油やガスなどの資源産業などだとしている。

 IoT分野でSplunkを利用し始めた初期顧客の例には、Shaw Industriesという企業がある。フローリングなどの床材やカーペットなどを製造している企業で、Splunkのデータ・プラットフォームを製造ラインの監視のために採用していたという。また、ある石油企業は、油井からのパイプラインの監視のためにSplunkを利用し、原油が漏れていないかどうかをチェックしていた。こうした初期の取り組みは、Splunkのプラットフォームでユーザー自身がシステムを構築したが、Maraqa氏は同社のIoTに関する取り組みについて、「こうした使い方をさまざまな企業で簡単にできるようノウハウをパッケージ化するような形といえる」と話す。

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