情報処理推進機構(IPA)は、アダルトサイトの閲覧を周囲に暴露すると脅して仮想通貨の支払いを要求する攻撃メールへの注意を呼び掛けた。IPAには、これに関する相談が7~8月に計30件寄せられたが、9月は263件に急増した。
類似の攻撃は過去にも度々あり、アダルト画像が見られるなどと称してリンクをクリックさせ、金銭などを要求する「ワンクリック詐欺」が問題になった。今回は、性的な映像や画像をばらまく、あるいはそうした行為を周囲に暴くと脅す「セクストーション」と呼ばれる攻撃の一種という。
IPAによれば、攻撃メールは英語や日本語によるさまざまな文面で不特定多数に送信されていると見られる。9月以降は英文を機械翻訳したかのような不自然な日本語メールも目立つといい、主に下記の特徴があると解説している。
- 自分のパスワードが記載されている場合がある
- 「アダルトサイトを閲覧している姿を撮影し、連絡先情報を収集した」と脅す
- 仮想通貨を要求する
- 送信元が自分のアドレスになっている場合がある
IPAは、一連の攻撃が迷惑メールの一種に過ぎないとし、メールを受信しても無視し、仮想通貨を支払うべきではないと解説する。