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日本株展望

なぜ今、円高?--ドル円を動かす3大要素とは

ZDNet Japan Staff

2018-10-17 10:52

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. 10月15日に一時1ドル111.61円まで円高進む
  2. ドル円を動かす3大要素、一番重要なのは「日米金利差」
  3. 日米金利差(2年金利)で動くドル円為替レート
  4. 近年、政治が為替を動かす重要な要因となりつつある
  5. 為替は今後、円高と円安のどちらへ進むか

 これら5点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

10月15日に一時1ドル111.61円まで円高進む

 10月に入り、米金利上昇を嫌気してNYダウが下がると、日経平均株価も外国人の売りで大きく下がった。同時に円高が進んだことで、日経平均がさらに売られる要因となった。

ドル円為替レート推移:2018年1月1日~10月16日

ドル円為替レート推移:2018年1月1日~10月16日
注:楽天証券経済研究所が作成

 なぜ今、円高が進むのだろうか? これには2つの理由がある。

  1. 世界的な株安を受けて「リスクオフの円高」が進んだ
  2. 米国から円安を批判する発言が出始めた

 (2)について、さらに詳しく説明する。直接、円高(ドル安)につながった発言は、Mnuchin米財務長官の「為替条項」要求発言である。

 Mnuchin長官は12日、日米物品貿易協定(TAG)の交渉で、日本に対して円安を誘導する政策を禁じる「為替条項」を要求すると発言した。この発言から「円安を招いている日銀の金融政策に批判が及ぶ」との連想が働き、円高につながった。

 さらにもう1つ、円高(ドル安)進行に影響した発言がある。Trump米大統領が最近、繰り返している米連邦準備理事会(FRB)への批判である。FRBは9月26日に2018年3回目の利上げを実施した。

 10月に入って金利上昇を嫌気して株が下げると、Trump大統領はFRBの政策を「ばかげている」と批判した。株安やTrump発言を受け、「FRBが今後利上げをしにくくなる」と見る向きからドル売りが出た。

 それでは、ここで2018年のこれまでのドル円為替レートの動きを振り返ろう。1~3月は今と同じように円高(ドル安)が進んでいた。その理由は今とほとんど同じだ。

  1. 世界的な株安を受けて、「リスクオフの円高」が進んだ
  2. Trump大統領が中国やメキシコ、日本などに対し、貿易戦争を仕掛けてきた

 このとき円安を直接批判する発言はなかったが、日米貿易戦争がこじれれば、いずれ円安批判が出るとマーケットは先読みした。

 ところが4~9月は円安が進んだ。FRBが3回利上げを実施して日米金利差が拡大していくのを素直に反映した。貿易戦争の不安はやや緩和した。

 このように、2018年のドル円は「日米金利差拡大(円安要因)」「株安や貿易戦争への不安(円高要因)」を材料に動いている。

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