「システムエンジニアリングサービス分科会」は今回でちょうど5周年(毎月開催で60回目)を迎えました。幹事メンバーもそれぞれの思いを胸に、新たな気持ちで取り組んでくれるのではないかと感じています。
さて、今回もクラウドワークスさまにオフィススペースを借りて分科会を開催しました。世の中ではさまざまなプログラミング言語がトレンドとして取り上げられていますが、システムエンジニアリングサービス(SES)の現場ではどうでしょうか。そのような疑問から第1部は「SES業界でトレンドのプログラミング言語は?」という内容を議論しました。
第2部については、2018年9月で改正労働者派遣法の施行から丸3年ということもあり、派遣法改正をみんなで学ぶことになりました。
SES業界でトレンドのプログラミング言語は?
現在、ITエンジニア=Javaプログラマーというイメージを持っている人が多く、ITインフラ周りではAmazon Web Services(AWS)や.NET系の技術者が好まれるという意見が出ました。また、人工知能(AI)関係はPython、モノのインターネット(IoT)関連の組み込み系はC/C++などがトレンドとなっています。
Javaは多機能な開発環境で企業利用も根強く、システムエンジニアリングサービス業界では最もニーズの高い言語と考えられています。AWSはすぐにサーバを構築・運用できる点で利便性が高く、インフラとして重宝されているのではないでしょうか。一方で、API連携などの知識が求められることが多くなっているのではないかという声もありました。
ウェブ系の開発では、PHP、Ruby、JavaScriptが人気という意見が多く、JavaScriptフレームワークではReact.js、Vue.jsのニーズが高くなっています。政府などの官公庁系の案件に関しては、COBOLやCへの需要がまだまだ高いようです。
今後の需要増加として、Pythonを挙げる声が圧倒的多数でした。Pythonは、Javaと比べてコンパイルの手間が少なく、学習コストが低いと言われています。ウェブ開発ではRubyのエンジニアがまだまだ少なく、日本国内のIT人材不足も相まって、貴重な領域になるのではないだろうかという意見もありました。
AWSについては、本番環境を速やかにリリースできる点が魅力であり、従来のようなシステム構築の作業負担を軽減できるため、さらに活用シーンが増えるという声が多くありました。
IT業界全体の流れと似ている議論となりましたが、参加メンバーにとっては状況を再確認するいい機会になったのではないでしょうか。今後もSES業界の中で動向を確認し、ニーズに応えられるよう考慮したいところです。
システムエンジニアリングサービス分科会の様子