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Mozillaは「Firefox」の新しい機能「Enhanced Tracking Protection」(強化されたトラッキング防止)によって、ウェブサイトや広告主によるユーザーのオンライン活動追跡を防ぐ取り組みを強化している。
この機能は米国時間10月23日にリリースされた新しい「Firefox 63」に搭載されているが、現時点ではデフォルトで無効になっている。この機能の狙いは、従来のトラッキング防止機能で発生していたウェブサイト関連の問題を減らすことだ。2017年に「Firefox 57」で登場したトラッキング防止機能では、ウェブサイトが正常に機能しなかったり、広告がブロックされたりする場合があることをMozillaは確認した。多くのユーザーは広告ブロッカーを実行しているが、トラッキング防止の狙いは、さまざまなサイトを巡回するユーザーの身元を広告主に特定されるのを防ぐことであり、広告ブロッカーとは全く異なる。
Firefox 63の設定に、サードパーティーのクッキーの取り扱いに関するセクションが追加された。ブロックを有効にする場合、2つのオプションがある。トラッカーをブロックするオプションと全てのサードパーティークッキーをブロックするオプションだ。Mozillaは新しい前者のオプションを推奨しており、2019年初頭にこのオプションをデフォルトで有効にしたいと考えている。

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追跡防止が今後も問題を引き起こす可能性はある。特定のサイトで追跡防止機能を無効にするには、Firefoxのアドレスバーの左側に表示される盾アイコンをクリックして設定する。
Firefox 63にはこのほか複数の変更が加えられている。
- 「Windows 10」では、Firefoxのテーマの外観がOSのダークモードおよびライトモードの設定に従うようになった。
- Firefoxを構築する新しいシステムのおかげで、Windows版の動作が早くなる。「macOS」版は、タブをより素早く切り替えられるようになる。
- Firefoxの「iOS」版は「Siri」のショートカットに対応し、音声コマンドで新しいタブを開くことができるようになった。ほかのオプションも今後追加される予定だ。
- Windows版の新規ユーザーがCtrl+Tabのキーボードショートカットでタブを切り替えると、タブが最近使用した順にサムネイル画像で表示される。既存ユーザーは、タブが左から右に切り替わっていく既存の挙動を引き続き利用することができる(設定でこのオプションを有効化することが可能)。
- macOS版では、3Dグラフィックス技術「WebGL」を利用したいが最大限の性能を必要としない場合に、高性能なGPUではなく消費電力の少ないGPUを使うようにすることができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。