2022年におけるフォグコンピューティングのエコシステムに関して、同社は内訳を予測している。

データ提供:451 Research & OpenFog Consortium/グラフ作成:米ZDNet
2022年の市場規模予測では、ハードウェアコンポーネントが42.1%と突出しており、その後にフォグ関連のアプリケーションやプラットフォーム(21.5%)やフォグ関連のサービス(20.4%)が続いている。ハードウェアベンダーや、クラウド関連のアプリケーションやサービスのプロバイダーが、急成長しているこのエッジ/フォグ市場に参入しようと取り組んでいるのも不思議ではない。
それぞれのレポートは異なる視点でさまざまな点を強調しているもののいずれも、インターネット接続されたデバイスの数が急増し、高帯域幅かつ低レイテンシの5Gネットワークの実用化が間近に迫っていることでエッジコンピューティングの「パーフェクトストーム」が生み出されると予測している。Ericssonの2018年6月版「Ericsson Mobility Report」(Ericssonモビリティレポート)では、こういった分野において登場すると考えられているものがまとめられている。
2017〜2023年において、デスクトップPCやノートPC、タブレット、(それほどでもないが)携帯電話の成長が頭打ちとなる一方、広域接続機能を搭載したIoTデバイスの伸びがCAGRで30%となり、近距離IoTデバイスがゆっくりではあるが着実に成長する(CAGRにして17%)ことで、IoTデバイス市場が軌道に乗るという。その結果、コネクテッドデバイスの数は2017年(175億台)から2023年(314億台)とほぼ80%の増加(79.4%)となる。

データ:「Ericsson Mobility Report」(2018年6月版)/グラフ作成:米ZDNet
5Gに関して言えば、Ericssonは2018年後半にデータ通信のみのデバイスが登場し、2019年には5G対応スマートフォンが登場すると予測している。また同社は、2020年の第3世代チップセットの登場に続いて、2023年までに世界中で10億台の5Gデバイスが接続されるようになるとも予測している。

データ:「Ericsson Mobility Report」(2018年6月版)
Ericssonは、産業プロセスの監視用や制御用として超低レイテンシ通信を実現した、初のモジュールベースの5G対応IoTデバイスが2020年中に登場するだろうと述べている。