Hewlett Packard Enterprise(HPE)は自社のデジタル変革の推進を続けながら、エッジからクラウドまでのデータの管理と、マルチクラウドモデル、コンサンプションベースのモデルに投資していくという。
同社の最高経営責任者(CEO)Antonio Neri氏によると、HPEは6年間におよぶデジタル変革の取り組みを終え、未来に向けた良好な状態にあるという。同氏は、エッジコンピューティングには「数多くのクラウドがすべて接続される」という意味があると述べ、「すべてのエッジからすべてのクラウドに至るまでだ。これが未来であり、自社の未来について刺激を感じている理由だ」と続けた。
HPEは自社をエッジコンピューティング企業であるとともに、データの管理者兼オーケストレーターであると位置付けているようだ。これにはもちろんインフラも含まれている。しかし、Neri氏はエッジコンピューティングと、あらゆる場所に知性をもたらすことに期待をかけている。
HPEの変革にはやるべきことも残っている。同社は「HPE Next」という計画の下、製造拠点とフットプリントの削減や、全体的な効率向上に取り組む。17カ所の製造拠点を7カ所に減らし、10の統合基幹業務システム(ERP)を1つにまとめる。
HPEの成長戦略の多くは、傘下のAruba Networksとエッジコンピューティングを軸にしたものとなっている。それらを基盤にすることで同社は、ハイブリッドITやアナリティクスに向けて展開していけるとNeri氏は述べている。その目標は自律システムを展開していくことだ。
HPEは業績の見通しについて、フリーキャッシュフローが2020会計年度までに倍増すると予想している。また、2019会計年度の非GAAPベースの1株あたり利益は1.51~1.61ドルになる見通しだと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。