NECは、「顔認証ソリューション for オフィス」を発表した。セキュアなクラウド環境で顔情報を共通利用できる新サービス「NeoFace顔情報マネジメントサービス」のほか、従来提供しているPCログオンなどができるPCセキュリティソフトウェア「NeoFace Monitor」、出入口のセキュリティゲートの解錠を行う「NeoFace Access Control」、顔認証システムを容易に導入可能な「NeoFace 顔認証システム導入セット」などのNEC顔認証ソリューション群をまとめたものとなる。複数の認証手段を顔認証で統一することで迅速かつ容易に導入でき、社員の負担軽減も実現する。
「NeoFace顔情報マネジメントサービス」は、NECの顔認証製品/ソリューションを導入した企業で、照合用の顔画像や個人を識別するIDなどの情報(顔情報)をクラウド上で一元管理することを可能にする。これにより、自社の認証システムにおいて顔情報のリモート管理や、複数の地点/用途の顔認証システム間で顔情報の共通利用が可能になるなど、顔情報の登録・管理における利便性が向上する。
「NeoFace Monitor」はPC向けの顔認証ソフトウェアで、今回顔認証によりPCログオンだけでなくアプリケーションへのログインにも利用できるようになり、アプリケーションを立ち上げるごとにID/パスワードを入力する手間が省ける。また、既存のIDカード認証と顔認証の混在利用にも対応する。
「NeoFace Access Control」はビルの出入口で顔認証を使い入退場を行うためのパッケージ製品。今回は新たにAPI連携に対応し、外部認証システムと連携して入退場の制御や、外部管理システムから入退者情報の取得や登録などを行うことができるようになった。また、冷却ファンを内蔵したモデルの製品化により、背面や側面に空間を設けることが不要となり、設置の自由度を向上させる。
「NeoFace顔認証システム導入セット」は顔認証ソフトウェアをプリインストールしたアプライアンスサーバと導入サービスをセットにした製品。入退室機能モデルは、フロアや会議室などの入退室時にドア解錠ができるモデルで、今回、利用者の顔認証画像の自動更新による経年変化への対応、なりすましを防ぐ記録対応などが強化された。
「NeoFace Cloud」は、顔認証機能および顔認証の管理機能を提供するクラウドサービス。今回の強化では、NeoFace Cloudの顔認証機能を活用したサービスのシリーズとして、本人確認と位置情報管理が可能な顔認証クラウドサービス「NeoFace Cloud GPS連携サービス」の提供を開始する。スマートフォン/タブレット上のアプリケーションを使い、任意の勤務場所で、「誰が、いつ、どこにいたか」を正確に記録できる。また、さまざまなメニューの拡充も予定しており、本人の顔画像と身分証明書の写真を照合して同一人物かどうかを判定するサービスや、顔画像から年代・性別を推定するサービス、顔認証を活用したスタンプラリーサービス、スマートデバイスへの情報配信を支援するサービスなどが提供される予定だ。
同ソリューションの価格・出荷/サービス提供開始日は下記の通り。