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日本株展望

急落した半導体関連株の投資判断--スーパーサイクルの恩恵を受ける銘柄とは

ZDNet Japan Staff

2018-10-31 11:13

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. 空前の半導体ブームはピークアウト近い? フラッシュメモリの需給緩む
  2. 半導体スーパーサイクル説は半分正しく、半分誤り
  3. 過去20年の半導体サイクル振り返り

 これら3点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

空前の半導体ブームはピークアウト近い? フラッシュメモリの需給緩む

 最近、世界的に半導体関連株の下落が大きくなっている。Trump米政権が仕掛ける貿易戦争が激化し、世界景気が腰折れするリスクが警戒されている面もある。実際、日本の株式市場では、2018年に入ってから景気敏感株(自動車・機械・半導体関連など)の下げが目立つ中、ディフェンシブ株(食品・医薬品・電鉄など)が相対的に堅調だ。

 ただし、半導体関連株の下落が大きいのは貿易戦争の影響だけではない。これまで供給不足が長期化し、価格上昇が続いてきた最先端のフラッシュメモリ(データセンターやスマートフォンの記憶媒体に使われる半導体)の需給が緩和し、価格が下がってきた影響も出ている。

 当初、最先端のフラッシュメモリ(3次元NANDフラッシュ)は生産が難しく、なかなか歩留まり(※注)が上がらなかった。

※注:歩留まり(ぶどまり)とは、工場で生産される半導体から「不良品」を取り除いた出荷可能な「良品」の比率を指す。最先端の半導体は生産が難しく、当初は歩留まりが低い。技術がこなれて生産が軌道に乗ると歩留まりが上昇する。

 需要が増加する一方で供給が増えないために、2016~2017年はフラッシュメモリの市況が上昇を続けた。生産が増えるに従って価格が下がるのが当たり前の半導体で、価格が上昇するのは異例のことである。これが過去に例のない空前の半導体ブームを生じた。半導体メモリを生産するメーカー(韓国サムスン電子、東芝半導体など)が巨額の利益を上げる中で、他社より少しでも早くフラッシュメモリの生産を増やそうと、世界の半導体メーカーが競って設備投資を増やした。

 ところが半導体メーカーの努力によって、ようやく最先端のNANDフラッシュでも歩留まりが向上してきた。それに伴い需給が緩和し価格が低下してきた。こうなると、半導体メーカーは設備投資を急ぐ必要がなくなる。これから半導体製造装置の受注減少が鮮明になる可能性もある。

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