インテル、最大48コアの「Cascade Lake AP」を発表--HPCやAIに対応

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-11-06 09:34

 Intelは、「Xeon」プロセッサファミリの新しい2製品を発表した。1つ目は「Cascade Lake advanced performance(AP)」プロセッサで、2019年上半期にリリース予定の次世代Intel Xeonスケーラブルプロセッサで構成されるCascade Lakeファミリの1製品だ。2つ目の「Xeon E-2100」プロセッサは、中小企業向けに設計されたシングルソケットの6コアCPUで、米国時間11月4日から一般提供されている。

 Intelによると、Cascade Lake APプロセッサは、高い演算能力が求められるハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、人工知能(AI)、サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)の負荷に対応するように設計されているという。マルチチップパッケージによって、CPUあたり最大48個のコアと、ソケットあたり12個のDDR4メモリチャンネルが提供される。ディープラーニング推論に関しては、Cascade Lake APプロセッサはリリース時点で、Intelの「Xeon Platinum」プロセッサの最大17倍の性能を備えるという。

Cascade Lake AP
Cascade Lake AP
提供:Intel

 一方、Xeon E-2100プロセッサは、エントリレベルのサーバに適した負荷に対応する。データセキュリティに向けてIntelの「Software Guard Extension」(SGX)が搭載されている。「Xeon E」プロセッサファミリのこれまでの世代に搭載されてきたSGXは、ハードウェアベースのセキュリティと管理機能を提供する。

 今回の新チップは、Intelの「ワークフローを最適化したチップのポートフォリオ」が絶えず進化し続けていることを実証していると、Xeonおよびデータセンターマーケティングを担当するバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのLisa Spelman氏は先週述べた。同氏によるとこのポートフォリオは、データの指数的増加によって生み出される「演算と処理の幅広い要求を満たす」ように設計されているという。Intelは2018年に入り、データセンターのAIに用いられるXeonプロセッサによる2017年の売上高が、10億ドル(約1130億円)を超えたと述べていた

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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