VMwareは、スペインのバルセロナで開催中の「VMworld 2018 Europe」で現地時間11月6日、Heptioを買収する契約を締結したと発表した。これによって「Kubernetes」サービスのエンタープライズへの普及を促進していく。
VMwareは、Heptioによって「VMwareのオープンソースコミュニティーとの関わり合いをさらに深め、アップストリームのKubernetesをより強固なものにするとともに、世界有数のエンタープライズが抱えるクラウドネイティブに向けたニーズをサポートするための、新たなチャネルが開かれる」と述べている。
買収の金銭的条件は明らかにされていない。
Joe Beda氏とCraig McLuckie氏という、Kubernetesの開発メンバー2人によって2016年に創業されたHeptioは、配備の自動化や、スケーリング、コンテナ化されたアプリケーションの管理、組織による同技術の配備のためのオープンソースシステムであるKubernetesプロジェクトの貢献企業だ。
これまでの2回の投資ラウンドで3350万ドルの資金を調達しているHeptioは、Kubernetesに関する企業向けコンサルタントサービスやトレーニングサービスも手がけている。
HeptioのKubernetesソリューションは、「VMware Pivotal Container Service(PKS)」ポートフォリオに組み入れられることになる。VMwareとPivotalが共同で開発したPKSは、両社によると「オンプレミスの配備に向けた、そしてクラウドサービスとしての顧客のユースケースを網羅する最も包括的なKubernetesポートフォリオ」だという。
この買収は、規制当局の認可を前提にVMwareの2019会計年度第4四半期に完了する見通しだ。またVMwareは、今回の買収が2019会計年度決算に「重大な影響」を及ぼすとは考えていないと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。