日本マイクロソフトは、2018年11月5日~7日に「Microsoft Tech Summit 2018」を開催した。7日に開かれたセッション「マイクロソフトが描くMaaS-Mobility as a Serviceとその先の未来」では、日本マイクロソフト エンタープライズ事業本部 運輸サービス営業統括本部 インダストリーマネージャーの清水宏之氏が、国内外の最新動向や、マイクロソフトが描くMaaSの実現に必要な技術要素、MaaSの実現によって世の中がどのように変わるのかを解説した。
マイクロソフトが描くMaaS-Mobility as a Serviceとその先の未来
MaaSに取り組む団体が参画するMAAS-Allianceによると、MaaSとは「オンデマンド交通」「ユーザーが行きたい場所に連れていってもらえる手段を提供するもの」だという。また清水氏は、「サービスをサブスクリプションモデルで提供し、その上で新しいマーケットを創出することがMaaSの元々の狙い」だと語り、「それらを見据えた形で議論を進めるということがアライアンスの趣旨」と説明した。
日本マイクロソフト エンタープライズ事業本部 運輸サービス営業統括本部 インダストリーマネージャーの清水宏之氏
現在、MaaSは自動車業界を中心に注目を浴びている。政府の方針である「未来投資戦略2018」にもMaaSが明記されている。2018年10月には、国土交通省で有識者懇談会が開かれたほか、経済産業省も、観光を視野に入れた研究会の中間整理を同月に発表しており、民間企業だけでなく、国レベルでも推進の機運が高まっているといえる形だ。