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今さら聞けないネットワーク回線の基礎

第7回:そもそも何のためにネットワークを引くんだっけ? - (page 2)

飯田哲也 (アルテリア・ネットワークス)

2018-11-28 07:00

運用もおまかせ

 さて、サービスもネットワークも構築でき、いよいよサービスの運用が始まった。自社サービスを運用できるエンジニアは自社内にいるが、ネットワークを管理・運用できるエンジニアはいない。そんな場合に役に立つサービスがいわゆるマネージドサービスと言われるものだ。

 このマネージドサービス、実はいろいろなものがある。一言で言うとIT資産の管理・運用を担うサービスなのだが、このIT資産というものにさまざまなものがあるのだ。例えば、サーバ、ネットワーク、セキュリティといったものがある。ITサービスを提供する会社は最初からITをやっているところならばサーバのところは割と得意な会社が多い。しかし、ネットワークとセキュリティについては専門性がまだまだ高いのが現状だ。

図版3

 餅は餅屋に、はここでも適用される。ランニングコストが見合うならば、ネットワークの管理・運用はネットワークサービスを提供している通信キャリアにまかせるといい。特にマルチキャリアやマルチプロトコルで構成されているネットワークを管理・運用するのは一苦労だ。どの通信キャリアのどの部分で障害が起こっているから、ネットワークが通じなくなったという問題の切り分けやそれに対する対処方法など、考えるだけで頭の痛くなることは専門家にまかせてしまおうというわけだ。

これからのマネージドサービス

 これからのサービスは“常時ネットワークが接続されている前提でのサービス”が増えてくる。これまではネットワークが一時的に途切れても、一定時間経過後に復旧すれば問題ないようなサービス設計がされてきたが、これからはそうではない。自動運転や遠隔医療など、常時接続されているからこそ可能となるサービスが展開されるようになる。つまりネットワークは社会の神経網として“あって当然なもの”になっていく。

 そうなると構築はもとより、その運用の重要性も上がってくる。途切れないネットワークを運用するためには何が起こっても大丈夫な仕組み(冗長性)と、何かが起こる前に対処をする仕組み(予測)が必要になってくる。特に前者については、これまで人で対応していた部分をソフトウェアが自動化する、ソフトウェアデファインドネットワーク(SDN)が重要になってくる。

次回予告

 通信キャリアはネットワークを使ってやりたいことに顧客を集中させるために、それをサポートするサービスを展開する。しかし、通信キャリアでもサポートできない領域も存在する。次回は、その部分をサポートする専門家集団を活用する仕組みを紹介しよう。

飯田哲也(いいだてつや)
アルテリア・ネットワークス エキスパート・エンジニア
1973年生まれ。PlayStatoinシリーズの開発に関わりハードウェアおよびソフトウェアの基礎技術を会得。PlayStation2の開発においてはPS1互換エミュレータのメインプログラマーを務める。その後、台湾楽天市場のプロデューサー兼プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)としてウェブサイトの構築と運用を担当。アドテクノロジのベンチャーを経て、楽天でんわおよび楽天モバイルの立ち上げに技術担当として携わる。

2016年からアルテリア・ネットワークス。レジスタからクラウドまでソフトウェアの多くのレイヤに関わった経験と、ゲーム・電子商取引(EC)・アドテクノロジ・電話・インターネット接続事業者(ISP)と多くの業界を渡り歩いた経験をもとに技術やプロダクトのリサーチ・マーケティング業務を担当。現在に至る。

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