マカフィーは11月8日、都内でプライベートイベント「MPOWER Cybersecurity Summit」を開催した。基調講演には米McAfee 最高経営責任者(CEO)のChris Young氏が登壇し、同社の最新ビジョンを語った。併せてソフトバンク・テクノロジーとの新サービスも発表した。
マカフィー 代表取締役社長の山野修氏
基調講演であいさつに立ったマカフィー 代表取締役社長の山野修氏は、クラウドに関するグローバルでの調査結果を紹介。それによれば、97%の組織がクラウドサービスを利用し、83%が機密データをパブリッククラウドに保管しているなど、企業のクラウド活用が当たり前になっているという。その一方で、「5人に1人が、自社バブリッククラウドインフラに高度なサイバー攻撃を経験」しているとし、サイバーセキュリティ対策の重要性を強調した。
続いて登壇したYoung氏は、サイバーセキュリティと地図作成(Cartography)の類似性を指摘するというユニークな論を展開し、クラウド活用を前提とした新しいセキュリティ対策の必要性を訴えた。その上で同氏は、マカフィーの法人向けの新たな製品ポートフォリオとなる「MVISION」に触れ、「これからのサイバーセキュリティはデバイスとクラウドの2つのコントロールポイントで展開する」(同氏)という戦略を紹介、クラウドファースト/クラウドネイティブの製品ファミリーとして順次投入するとした。
McAfee 最高経営責任者のChris Young氏
2018年7月にはその第一弾として、「MVISION ePO」「MVISION Endpoint」「MVISION Mobile」の3製品を発表、今回の基調講演で新たに「MVISION EDR」と「MVISION Cloud」も発表した。MVISION EDRは2019年1月のリリースを予定する。MVISION Cloudは、2017年11月に発表したSkyhigh Network買収に基づき、「Skyhigh Security Cloud」をMVISION Cloudとして提供する。
ソフトバンク・テクノロジーとの協業では、MVISION Cloudとソフトバンク・テクノロジーのマネージドセキュリティサービス(MSS)や知見を組み合わせた新サービス「MSS for CASB」を、ソフトバンク・テクノロジーが2018年度内に提供を開始するとしている。
MSS for CASBの概要