順天堂大学とNTTコミュニケーションズは11月7日、農作業によるストレス軽減に関する実証実験を開始すると発表した。今回の実証では、ウェアラブル生体センサ「hitoe」などを活用する。実施期間は2018年11月16日から2019年3月31日までの予定。
同実証は、農作業を行うことでストレス軽減を実現する「アグリヒーリング」の効果を、医科学的に確立した手法により広く普及させることを目的にしている。
順天堂大学は、これまでの唾液摂取によるストレスホルモンの計測に加え、hitoeで自律神経をリアルタイムに計測する手法を検証する。これにより、自律神経などのデータを分析し、ストレス軽減効果を高精度かつ簡易に計測する手法とそのアルゴリズムを確立する。
NTT Comは、アルゴリズムを反映するソフトウェアを開発し、「データ流通プラットフォーム」に組み込むことで、hitoeから得られた自律神経などのデータからストレスの可視化を行う。また、ストレス可視化アプリケーションを開発することで、スマートフォンやタブレットでリアルタイムにストレス軽減効果を確認できるようにする。