レノボは11月13日、「Lenovo ThinkAgile MXシリーズ認定ノード」を発表した。Windows Serverの標準機能「ストレージ・スペース・ダイレクト」を使うことで、価格性能比が高いのハイパーコンバージドシステム(HCI)を構築できるとする。
この製品は、Windows Server Software-Definedソリューションをベースに、事前検証済みのハードウェアとファームウェアを構成。これに、「Windows Server 2016 Datacenter Edition」をプリロードし、パッケージ化したアプライアンス。レノボおよびMicrosoftで認定する。
現行のWindows Server 2016 Data Center Editionに加え、最新の「Windows Server 2019 Data Center Edition」に対応する。「Windows Server 2019」では、Microsoft Azureとの連携も大幅に強化され、ThinkAgile MXシリーズをベースとするハイブリッドクラウド環境の構築が可能となる。
ストレージ構成として、フラッシュストレージとHDDを組み合わせたハイブリッド構成と、フラッシュストレージのみで構成されるオールフラッシュ構成を提供。RDMA対応の高速ネットワークアダプタを標準で搭載し、WSSDの性能を最大限に引き出す構成となっている。
Lenovo ThinkAgile MXシリーズ認定ノード(出典:レノボ)
HCIシステム構築では、ハイパーバイザーにHyper-Vを使い、Windows Serverのみで構築できる。別途、ソフトウェア製品を購入する必要がない。2020年1月14日にサポート終了となるWindows Server 2008からのサーバ移行や、中堅・中小企業における仮想デスクトップ基盤(VDI)に適しているとする。
また併せて、Microsoft Azure Stackを搭載する「Lenovo ThinkAgile SXMシリーズ」の機能拡張も発表した。最新のAzure Stackソフトウェアによる16ノードへの対応に伴い、これまで最大12ノードだった同製品を16ノードまで拡張できるようになった。16ノード構成は、最新のIntel Xeonプロセッサにおいて適用され、最新ソフトウェアが提供する多くの機能を使えるようになっている。
参考構成価格は、ThinkAgile MX 認定ノードが、ハイブリッド(1ノード)構成で342万4600円(税別、以下同)から。オールフラッシュ(1ノード)構成で413万5500円から。ThinkAgile SXMが、SXM4400 42U Rack(4ノードを含む)で4237万4700円から。SXM6400 42U Rack(16ノードを含む)で1億3202万4700円(税別)から。両製品とも11月30日に出荷開始。