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日本株展望

ゴーン会長逮捕で株価急落、どうなる日産?--最善シナリオと最悪シナリオ

ZDNet Japan Staff

2018-11-21 11:35

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. 日産自動車株が急落。予想配当利回りは6%まで上昇
  2. PERや配当利回りから割安に見える自動車関連株
  3. 日産自動車はこれからどうなる?

 これら3点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

日産自動車株が急落。予想配当利回りは6%まで上昇

 東京地検特捜部は11月19日、日産自動車の会長であるCarlos Ghosn(カルロス・ゴーン)氏を金融商品取引法違反の容疑で逮捕した。有価証券報告書の虚偽記載で疑いがかけられている。自身の報酬を5年間で合計約50億円、過少に記載したとされる。うち約40億円は株価連動報酬で、残りは海外子会社から受け取った報酬などと考えられる。同社代表取締役のGreg Kelly(グレッグ・ケリー)氏も虚偽記載に加担した容疑で逮捕された。

 ゴーン氏は、仏ルノー、日産自動車、三菱自動車3社の会長を兼務し、日仏3社連合を主導してきたが、日産と三菱自動車は、ゴーン氏を解任する方針を発表した。ルノーの対応は未定だが、ルノー株15%を保有する大株主であるフランス政府から「ゴーン氏は経営を続けられる状態にないので、暫定的な経営体制を構築」する方針が発表された。

 この報道を受け、日産株は20日に前日比54.8円(5.5%)安の950.7円まで売り込まれた。同社は予想配当利回りの高さで個人投資家の人気が高かった銘柄だ。株価急落によって配当利回りはさらに上昇し6%に達した(注)。

注:予想配当利回りの計算方法は、日産自動車が開示している今期の1株当たり年間配当金(会社予想)57円を、株価で割ることによって、予想配当利回りを計算。ゴーン氏の逮捕が分かる前の19日終値1005.5円で割って計算した配当利回りは5.7%だが、株価が急落した20日終値950.7円で割った配当利回りは6.0%に上昇。

日産自動車の株価と予想配当利回り推移:2018年1月4日~11月20日

出所:楽天証券経済研究所が作成
出所:楽天証券経済研究所が作成

PERや配当利回りから割安に見える自動車関連株

 自動車関連株はもともと貿易戦争でダメージを受ける懸念、世界景気が減速する懸念から株価低迷が続き、株価収益率(PER)や配当利回りから見て割安なバリュエーションに据え置かれている。その中でも、日産自動車の株価指標で見た割安度が際立っている。ただし、配当利回りやPERだけで銘柄選別すべきではない。投資するならば、貿易戦争や世界経済の減速に対し、ある程度、抵抗力がある銘柄を選ぶべきだ。

自動車・タイヤ株のバリュエーション比較:11月20日

画像1
出所:各社決算資料から作成。PERは11月20日株価を今期1株当たり利益(会社予想)で割って算出、配当利回りは今期1株当たり配当金(会社予想)を11月20日株価で割って算出、ただし、トヨタ自動車の配当金は楽天証券予想。営業利益率は、今期営業利益(会社予想)を今期売上高(会社予想)で割って算出

 上の表で注目していただきたいのは営業利益率だ。上の5銘柄は営業利益率の高い順に並べてある。ブリヂストン・トヨタ自動車・デンソーが相対的に高く、本田技研工業・日産自動車が相対的に低いことが分かる。

 収益基盤が安定的で世界景気の減速に抵抗力がある会社ほど、営業利益率が高い傾向が見て取れる。上の5銘柄では、営業利益率が一番高いブリヂストンが最も投資価値が高いと判断している。営業利益率の低い会社ほど投資リスクは高いと判断している。詳しくは、次のレポートを参照してほしい。

11月1日:ブリヂストンがトヨタよりも投資価値が高いと考える3つの理由

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