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日本株展望

急落した日産、今が買い?--配当利回り5.8%は信頼できるか

ZDNet Japan Staff

2018-11-27 10:42

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. 日産自動車株の予想配当利回りは5.8%
  2. ポートフォリオで1%程度の保有が適切と考える
  3. ルノー・日産「資本のねじれ」が生むひずみ
  4. 日産が主導権を取り戻すのは簡単ではない
  5. トヨタ・本田と比べて収益基盤が弱い日産
  6. 政治リスクに翻弄される自動車株は株価指標で見て割安に据え置かれる

 これら6点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

日産自動車株の予想配当利回りは5.8%

 Carlos Ghosn(カルロス・ゴーン)元会長の逮捕が伝わった直後の11月20日、日産自動車株は前日比で5.5%下落して950.7円となった。その時点で予想配当利回りは6%に達した(※注)。

※注:日産自動車が開示している今期の1株当たり年間配当金(会社予想)57円を株価で割ることによって予想配当利回りを計算。1株当たり配当金が変わらないまま、株価が下がると利回りが上がり、株価が上がると利回りが下がる。

 ただしその後、株価は反発。26日の終値は978.4円となった。ゴーンショックで下がった分(54.8円:5.5%)の約半分(27.7円:2.8%)を取り戻した形である。予想配当利回りは、26日の終値ベースでも、まだ5.8%と高い水準にある。ここから日産株を買っていっていいのだろうか?

ポートフォリオで1%程度の保有が適切と考える

 日産株の現時点での投資判断は「ややオーバーウエイト」である。先行きに対する悲観で売り込まれた日産株は、中長期的な投資価値から見て割安と考えられるので、一定の投資ポジションを持ちたい。ただし今後、日産に起こることについて「最悪シナリオ」を想定すると株価が一段と下がる可能性も残り、投資リスクは高いと考える。

 リスクと期待リターンを両方とも勘案した上での投資判断が「ややオーバーウエイト」だ。オーバーウエイトとは、機関投資家が使う投資判断である。「東証株価指数の構成比(0.7%)を少しだけ上回る組入比率にする」という判断だ。1%くらい組み入れるイメージである。

 筆者がかつて運用していた投資信託は時価総額が約600億円だった。そのファンドで言えば、600億円×1%=6億円、日産株を保有するのが「ややオーバーウエイト」である。

 個人投資家は投資資金が限られているので「1%だけ組み入れる」ことが簡単にできない。総額1000万円の日本株ポートフォリオで、100株(26日終値で9万7840円)保有して、組入比率は1%である。それだけのまとまった資金を持っている人は少ないだろう。仮に、日本株の保有が全部で100万円だとすると、100株保有するだけで、日産の保有比率は約10%となってしまう。最低単位保有するだけで、どうしても「かなりオーバーウエイト」となってしまう。それでも保有するならば、割り切って「かなりオーバーウエイト」で保有するしかない。

 100万円の日本株ポートフォリオを持っているとして、日産自動車などの景気敏感株の保有を30万~40万円に抑え、景気の影響を受けにくいディフェンシブ株の保有を60万~70万円とすれば、ポートフォリオ全体ではリスクを取り過ぎているとは言えない。ポートフォリオ全体でリスク管理しながら、日産を保有する選択肢もある。

 それでは次に、日産がこれからどうなるかを改めて考える。

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