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AWS re:Invent

アマゾン、自社で使ってきたAI機能をサービス化--レコメンドと時系列予測機能を提供

Stephanie Condon (ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2018-11-29 18:13

 Amazon Web Servicesは米国時間11月28日、Amazon.comで実際に使用しているのと同じ人工知能(AI)機能をAPI経由で利用できる、新しいツールを発表した。新たに提供されるのは、リアルタイムのパーソナライズレコメンデーションサービス「Amazon Personalize」と、時系列予測サービスの「Amazon Forecast」だ。

 AWSの最高経営責任者(CEO)Andy Jassy氏は、「この上位レイヤは、モデルを自分で手掛けるつもりがない企業やビルダー向けのものだ」と述べている。

 Amazon Personalizeでは、ユーザーは顧客に関するデータ(ページビュー、コンバージョン率、デモグラフィックデータなど)をAmazonに引き渡す。Amazonは「Amazon EMR」のクラスタを作成し、データを詳しく調べる。その後、同社の小売事業で利用するために作られた最大6つのアルゴリズムの中から1つを選択し、データのトレーニングを行い、モデルをホスティングする。それが終わると、API経由でレコメンデーション結果を得ることができるようになる。

 Jassy氏は、「これらは非公開のモデルであり、ユーザーだけのものだ」と述べている。

 同氏は、Personalizeは同社のフルマネージド機械学習サービス「SageMaker」と似ているが、顧客は情報を入力するだけでいい点が異なると説明している。

 Amazon Forecastも同様に、Amazon.comのために作られた時系列予測機能を使用したサービスだ。

 「時系列予測の問題は、通常の場合、予測に影響を与えるデータが1つや2つでは済まないことだ」とJassy氏は述べている。小売業界では、分析対象の変数は、天候、配送時間、顧客のレビューなど数百に及ぶ場合がある。

 予測を行うための仕組みもPersonalizeとかなり似ている。顧客はAmazonにサプライチェーンや在庫管理データなどの履歴データを渡し、予測に影響を及ぼす可能性があるあらゆる変数も入力する。それを元にAmazon側が、時系列予測を行うのに必要な、ハイパーパラメータの選択やモデルのトレーニングなどの作業を行う。

 Amazon Forecastは、SAPのソフトウェアや「Oracle Supply Chain」などの、従来型のサプライチェーンソフトウェアにも組み込める。

 Jassy氏は、このサービスは「従来のサプライチェーンソフトウェアの10分の1のコストで、これまでよりも最大50%正確な予測を提供できる」と主張している。

 AWSはこのほかに、機械学習に関する知識がなくても文書からテキストを抽出できるツール「Amazon Textract」を発表した。Textractは高機能なOCRサービスで、機械学習の知識がなくても、ほとんどどのような文書からでもテキストやデータを簡単に抽出できるという。

 Jassy氏は、従来のOCRは「一種の『dumb protocol』のようなもの」であり、「言葉をそのまま読み取るだけで」で、そこから有益な情報を取り出すことはできなかった、と述べた。

 一方Textractは、表が入った文書を見て、行と列に整理されたデータを認識できる。同氏は、「(Textractは)表があることを突き止めて、ユーザーがその情報を利用したり、読んだりできるように、その表をあるべき姿にレイアウトしてくれる」と語った。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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