ベリタステクノロジーズは11月30日、人工知能(AI)および機械学習(ML)アルゴリズムを利用して、プロアクティブなシステムサポート提供を可能にする「Veritas Predictive Insights」を発表した。バックアップアプライアンス「Veritas NetBackup」に対応し、「Veritas Access」「Veritas Flex」にも順次対応する予定だ。
同ソリューションは、ユーザーの環境に設置されている同社アプライアンスから収集した匿名化・暗号化したイベントデータを、クラウドベースのAI/MLエンジンで解析し、システムの健全性を監視して潜在的な問題を検出する。問題が発生する前にプロアクティブな修復策を作成することで、計画外のシステム停止時間を短縮し、障害をより迅速に解決し、全体的な総所有コストを削減することができる。
サービスの基盤となるAIおよび継続的なMLモデルは、同社製品を導入済みの数十万のユーザーから長年にわたって収集したデータポイントを活用し、システム運用を改善するためのプロアクティブな推奨事項やアクションとなる予測的な4つのインサイトを提供する。
Maintenance Insights(メンテナンスインサイト)では、アプライアンスの状態を把握して改善し、インフラストラクチャが最高のパフォーマンスを発揮できるようにする。
Resource Insights(リソースインサイト)では、既存のインフラストラクチャを最適化し、将来の要件を正確に予測する。過剰なプロビジョニングを回避して、最高の投資対効果(ROI)を確保することにより、全体的な総所得コスト(TCO)を削減し、IT予算を最大限に活用できるようにする。
Information Insights(インフォメーションインサイト)では、クラシフィケーション(分類)、リスク管理、ポリシー最適化、ファイル修復により、組織のリスクを削減し、シンプルかつ容易にコンプライアンスおよび規制要件に適合可能にする。
Support Insights(サポートインサイト)では、24時間365日のプロアクティブな監視、アラート、問題解決までの時間短縮により、計画外の停止やダウンタイムが最小限に抑える。