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日本株展望

ヘッジファンドの憂鬱と逆イールドの危機

ZDNet Japan Staff

2018-12-07 11:16

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. 成績悪化ヘッジファンドによる解約対応売りが影響?
  2. 米国債の「逆イールド危機」はそれほど深刻?
  3. 2019年に世界経済は景気後退入りするのか

 これら3点について、楽天証券経済研究所チーフグローバルストラテジストの香川睦氏の見解を紹介する。

成績悪化ヘッジファンドによる解約対応売りが影響?

 日米株式は「米中貿易戦争の停戦合意」を好感し、今週初はいったん上昇。その後は、停戦の行方を巡る懐疑論と、米国債の利回り曲線が「逆イールド」に接近したことを不安視する売りがかさむ展開となった。

 こうした中、米国株軟調(→外国人投機筋による日経平均先物売り増加に影響)の要因として、運用成果が悪化する株式型ヘッジファンドによる売り圧力も注目されている。「相場が変動するときでもリターンが期待できる」と訴求してきたヘッジファンドが、2018年は相場波乱に巻き込まれパフォーマンスが平均的に著しく悪化(図表1)。「どんな環境下でもリターンを稼ぐ」との期待で高額報酬(利益額の平均2割)を得る仕組みであるのに、投資成果がインデックス(S&P500指数)に負けるファンドが増加した結果、解約、リストラ、ファンド閉鎖で株式を売らざるを得なくなるファンドが増えていると報道されている。

 著名運用者のジョージ・ソロス氏、ジュリアン・ロバートソン氏、マイケル・スタインハルト氏などが突出したリターンを稼いだ時代と異なり、新規参入ファンドの多くが同じような投資手法で運用した結果、「コストが高いわりにリターンが冴えない」ファンドが増え、淘汰(とうた)に伴うポジションの巻き戻しが株式需給を悪化させている。

 最近は、トレンド追従型クオンツ系CTA(商品投資顧問)が、米国債の逆イールド接近で米国の景気後退と弱気相場入りを予想して機械的な株式売りを重ねているとされ、株価下げ過ぎ感の背景となっている。

図表1:株式型ヘッジファンドのパフォーマンス悪化が鮮明に

図表1:株式型ヘッジファンドのパフォーマンス悪化が鮮明に
注:株式型ヘッジファンドTR平均=HFRI(Hedge Fund Research Institute)Equity Hedge Total Index
出所:Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(2018年11月末時点)

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