三井情報(MKI)は、グローバルで約40カ国の海外拠点で使用している三井物産のSAP ERPを、システムコンバージョン方式で「SAP S/4HANA」へ移行すると発表した。2018年9月に着手され、2019年秋の本稼動を予定している。
システムコンバージョン方式とは、既存システムの資産を最新バージョンに移行することで、今回のプロジェクトでは、SAP ERPからSAP S/4HANAへの移行に合わせ、現在SAP ERPと別サーバで稼働中のSAP Business Warehouseとワークフローシステムを、SAP S/4HANAと同一サーバ上に統合し、ユーザーインターフェースにも「SAP Fiori」を採用する。
移行概要図
三井物産の現行システムのアドオン機能は、必要性を再整理した上で、システムコンバージョン方式で移行・継続利用を可能にし、エンドユーザーの負担を最小限としたシステムを構築する。
今回の移行で、経営判断に欠かせないリアルタイム分析が可能となり、同時にシステムのシンプル化による業務の効率化・自動化や、保守運用費用の低減が実現する。またSAP S/4HANAサーバやデータベースを全てクラウド上へ移行し柔軟性・拡張性を確保することで、将来の新機能や外部サービスの導入が容易となりシステムの継続的な進化に貢献する。