Microsoftは米国時間12月5日、コンテナの配備や維持管理を行うサービスである「Azure Container Service」(ACS)のサポートを2020年1月31日をもって終了すると発表した。なおACSは、2017年に導入された「Azure Kubernetes Service」(AKS)によって置き換えられる。
ACSは2017年2月から、オープンソースのコンテナオーケストレーションのスタンダードである「Kubernetes」をサポートしている。
Kubernetesの普及を受け、Microsoftは2017年の秋にKubernetesに特化したコンテナサービスとしてAKSを追加した。同社はその際、2015年に導入した既存のACSを提供し続けていく計画だと述べていた。その後同社は2018年3月に、いずれはACSを廃止すると表明したものの、具体的な日程については言及しなかった。
Microsoftは5日のブログ記事に、2020年1月31日をもってACSのサポートを停止すると記している。その日から、ACSのAPIはすべてブロックされ、ユーザーはクラスタの新規生成/更新や、既存クラスタの拡大/縮小ができなくなる。なお、既存クラスタの一覧表示や削除は行えるという。
同社は既存のACSユーザーに対し、Kubernetesを利用している場合にはAKSへの移行や、オープンソースプロジェクトの「aks-engine」への移行を、「Docker」を利用している場合には「Docker Enterprise Edition(EE)for Azure」の「Basic」または「Standard/Advanced」ソリューションテンプレートへの移行を、「DC/OS」を利用している場合には「Mesosphere DC/OS Enterprise」か「Mesosphere DC/OS Open Source」ソリューションテンプレートへの移行を推奨している。
また同社は4日、「AKS仮想ノード」のパブリックプレビュー版の提供を開始している。これにより、「Azure Container Instances」の持つコンテナベースのコンピュートキャパシティと、AKSによる「Kubernetes API」を同時に活用できるようになる。同社によると、この連携によりKubernetes APIにサーバレスコンピューティングのメリットがもたらされるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。