KPMGコンサルティングは12月10日、自然言語処理技術を利用した人工知能(AI)ソリューション「KNIGHT(Knowledgeable Integrated Graphic Transformation)」の提供を開始すると発表した。
同ソリューションは、日報や技術報告書、統合基幹業務システム(ERP)に取り込まれていない企業の中にある情報あるいは熟練者が有する勘や経験といった知見(暗黙知)をデジタル情報として取り込めるよう支援するという。
技術的には、自然言語で記述された文章から重要キーワードを抽出し、キーワードの依存関係を可視化するとともに、広域にわたる関連性の把握や過去の経緯、課題解決までの検討事項を体系的に把握できるようにする。
KNIGHTの基本構造イメージ(出典:KPMGコンサルティング)
同社では、ソリューションの活用シーンとして、例えば、新規の事業立ち上げでは関連する領域の先端技術を保有しているスタートアップ企業や研究機関など提携先候補の把握、設計開発時の不具合対応では過去に開発した類似製品や部品の不具合情報を把握することによる設計検証の実施、サプライチェーンリスクの把握では自然災害やテロ、国ごとの法律・規制の変更などがもたらすリスクの事前把握といったことを挙げている。