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本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。
これら2点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。
今回は前回のレポートの続きである。前回の要約は次の通りだ。
世界景気は2019年に減速、2020年に回復と予想。2019年の世界景気が停滞か後退か、株式市場は手探り中。日本株は前半に景気減速で低迷、後半に2020年の景気回復を織り込んで上昇と予想。日本株ポートフォリオで、今はディフェンシブ株を多めに、景気敏感株を少なめに保有すべきと判断。
今回のレポートでは、今持つならばどのような株がいいか、筆者の考えをお伝えする。結論から言うと、「ディフェンシブな大型ディープバリュー株」がいいと思う。いきなりカタカナだらけで意味不明だったかもしれない。まず言葉の意味を説明する。
世界景気や為替変動の影響を受けにくいビジネスをやっている企業の株を「ディフェンシブ株」という。医薬品、食品、電鉄、情報通信、日用品小売り、サービス業などの業種に多い。景気が悪化するときに株価の下落率が相対的に小さいと期待される。ただし、景気変動の影響が相対的に小さいだけで、影響を受けないわけではない。また、株である以上、短期的に乱高下することもある。
株価指標から割安な株を「バリュー株」という。中でも、株価指標から見た割安度が際立っているものを「ディープバリュー株」という。
株価の割安度を測る最も代表的な指標は株価収益率(PER)である。株価が1株当たり利益(今期予想)の何倍まで買われているかを示す。PERが高いと「株価は割高」、PERが低いと「株価は割安」と判断する。東証一部の平均PERは12月12日時点で13.6倍だ。それよりPERが大幅に低い銘柄は、ディープバリュー株の候補となる。
詳しい説明は割愛するが、株価純資産倍率(PBR)が1倍を割れている銘柄や、予想配当利回りが4%を超えているような銘柄もディープバリュー株の候補となる。
ただし、ディープバリュー株を買ったら必ず値上がりするわけではない。株価指標で見て割安な銘柄がさらに売り込まれることもある。例えば、PERが低い銘柄が業績予想の大幅下方修正を発表するとPERが高くなるので、割安だったはずの株が割安ではなくなる。また、配当利回りの高い銘柄が減配を発表すると配当利回りが下がるので割安ではなくなる。そうなると株価が下がることもある。
次に、筆者がディフェンシブな大型ディープバリュー株の候補と考える銘柄を挙げる。
景気敏感株にも分散投資:ディープバリュー景気敏感株とは?
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