カシオ計算機は、個人情報の受け渡しに関する情報漏えい対策を強化している。個人情報の管理作業を電子化し、業務の効率化と顧客対応の迅速化を可能にした。
同社では、プレゼント企画などの実施に当たり、応募者の個人情報が記載されたファイルのやりとりには細心の注意を払っている。抽選作業や当選者への商品発送を外部業者に委託しているが、データを記録した記憶媒体を人手を介して受け渡すことで、授受と廃棄を徹底してきた。
しかし、この方法は多くの時間と工数を費やさなければならず、顧客情報を授受する業務手順を電子化して、効率化する仕組みを模索していた。
システムの選定条件としては、企画の終了後に手元を離れた顧客情報を確実に破棄でき、その証跡を残せることだった。今回導入したデジタルアーツの「FinalCode」は、ファイルの暗号化だけでなく、閲覧や操作の履歴を把握したり、遠隔からアクセス権の制御やファイルの削除が可能になる。
これにより、ファイルの受け渡しを迅速化したほか、業務終了後にデータの入った記憶媒体を手動で廃棄するという工数が削減された。さらに、これまで顧客向けカードの発行に数日かかっていた日数が、即日に短縮できるようになった。同社は今後、特に機密情報の取り扱いが多い部署を中心に、導入拡大を検討している。