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GEが明らかにした産業用IoTソフトウェアの新会社設立計画--強みや課題は - (page 2)

Forrester Research (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2018-12-21 06:30

 この施策は手遅れなのか、それともGE Digitalの急速な拡大の始まりなのかを判断するにはまだ時期尚早だが、GE Digitalの顧客はこれを、GEが真剣にGED2を長期的な成功に導こうとしていることを示す前向きな兆候だと捉えていいだろう。

強み

  • 独立企業となることで、GE DigitalはGEの各産業部門にサービスを提供するIT部門としての役割を離れ、ソフトウェア事業の発展に力を注げるようになる。
  • Predixのデジタルツインを利用するタービンなどのGE製品の販売から得られる経常収益は、正式な販売代理店契約に基づいてGED2の売り上げに算入される。Forresterは、これはGEに対してソフトウェア事業の価値を示すことができる望ましい取り組みだと考えており、2018年2月に発表した分析でも、この施策を推奨している。(これまで、この種の売り上げは各産業部門の売上高に計上されていた)
  • GEは鍵となるデジタル資産(産業分野向けIoTソフトウェアプラットフォームであるPredix)を本物の事業として活用できるようになる。GE Digitalは、「Forrester Wave」(Forresterが発表している、特定業界の主な企業をスコアで評価するレポート)の「Industrial IoT Software Platforms, Q3 2018」編でも高く評価されている。
  • GED2は市場の需要に応じたソリューションの開発と販売に集中し、顧客の期待に基づく堅実な製品ロードマップを策定できるようになるだろう。

弱点

  • 2018年の業績が振るわなかったことで、GEのブランドはすでにダメージを受けている。このため、GED2がGEの名前をデジタル変革に強いブランドとして利用することはより難しくなった。GED2は2019年中に大規模なリブランディングを行う必要があるだろう。
  • Bill Ruih氏の退任は、GED2の経営に不確実性をもたらす。Culp氏はこの前向きな流れを確実なものにし、事業に集中できる環境を維持するために、また同時に、法人顧客やパートナーに対して明確なメッセージを送れるように、早い時期に新たなCEOを任命する必要がある。
  • GE Digitalは一度はクラウドの基盤にCloud Foundryを採用したが、その後Microsoft Azureと提携を結んだため(Azure自体もIoTプラットフォームを持っている)、今後開発者に対して、コンテナやサーバレス関数ベースのアプリケーションへの移行が進んでいる現状を最大限に生かせる道を提供する必要がある。
  • GED2はGEに関する市場からの評価の変化に直面している。顧客や見込み客は、GEが全社的に直面している組織変化に対する不安を口にすることが多くなっている。GEは、経営トップから、この事業に対するコミットメントを継続的に繰り返し公に発信し、この事業を長期的に維持する強い意志があることを市場に納得させる必要がある。最新のForrester Waveの評価でも、GE Digitalのサポートおよびトレーニングの項目と、監視およびアラート機能の項目は、ほかの企業と比べて評価が低かった。

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